08/12/18〜12/22

■ 『絶対可憐チルドレン/15巻』

絶対可憐チルドレン (15) (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン (15) (少年サンデーコミックス)

欠けたものが人を作り、得たものが人を支える。そのどちらもその人であり、それを呪いとするか福音と成すかは、姿勢と心がけと時の運?
巻末の「本当に大きくなりやがって……!!」な皆本の涙を、感慨と取るか哀惜と取るかを一瞬考えた自分はもうダメだと思いました。や、でも小学生もいいけど中学生もいいよネ!<おーまわーりさーん!!!
とかいうヨタはさておき、「あたしたちが大人になって追いつくから」なチルドレンたちの成長っぷりには胸が熱くなりましたよ。
進む時間は彼女たちをあの『悲劇』へと近づけていくのかもしれませんが、変わり続ける彼女たちの強さが、きっとそれを打ち破ってくれると信じつつ、少し大人な中学生チルドレンの愛らしさに耽溺したいと思います<結局ダメオチ

■ 『エア・ギア/23巻』
エア・ギア(23) (講談社コミックス)

エア・ギア(23) (講談社コミックス)

最終ステージ(?)グラム・スケイル・トーナメント…への参戦自体が危ぶまれるオモロ展開が、3大ヒロイン大集合の奇跡を呼ぶ急転直下の展開。
そして今、この状況への打開策として設定され、このタイミングでしか実現しえない『ドリームマッチ』の実現。いやもー上手い!構成が上手すぎる!
主流以外の参加者を印象的にえがくことでトーナメントに深みと魅力を与える、その手数と細やかさにも感心。(多分)メイン筋にはほとんどからまないのがもったいないよなぁ。

■ 『学園創世猫天!/5巻』
学園創世猫天! 5 (チャンピオンREDコミックス)

学園創世猫天! 5 (チャンピオンREDコミックス)

完結。やー…話はきちんとまとまっているし、見せ場もふんだんでキャラも魅力的だったのに、どうも散漫な印象を残して終わってしまったなと。
ユミは最後まで『主人公』になれなかったなぁ…というか、カンスケを主人公に据えてユミをヒロインにした方が、物語の焦点がはっきりしたような気が?
ともあれ猫たちの活躍に大いに魅せられた作品でした。猫は猫として愛らしいのですが、カンスケ以外の猫たちの人間形態も見てみたかったなぁ。

■ 『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱/2巻』もはや元の話(原作小説)を忘れかかってきましたが(記憶力薄弱)、そんなことはお構いなしでも楽しめる作品に。というか、むしろ原作との乖離部分(あちゃくらさんとか、その他キャラの拡大&改変解釈とか)が面白いよなぁ。
しかし原作の刊行が完全停滞している現況で、はるひちゃんとちゅるやさんのアニメ化というのは何か…その商売の仕方はどうなのか角○書店よ?(^^;;)

■ 『うみねこのなく頃に/2巻』原作では、事件のセンセーショナルさの割に登場人物たちの動きが地味(というかセオリー通り)な部分だったのですが、マンガ版では抑揚のある描写で上手く見せているなと。特に真里亞の変貌っぷりが凄かったですな。
しかし戦人のゲンコツどーん!な描写がなかったのですが…アレってもっと先でしたっけ?<あの『おしおき』もセットで、揺れ動く真里亞を現実に立たせる描写の軸になっている印象があったので
てか、ここまでだと普通の推理系マンガのようですな。現実とオカルト(ファンタジー)の狭間で揺れる危うさが醍醐味のひとつである作品なので、今後ベアトリーチェがどんな具合で作中へと顕現するのか、その描写に期待が募ります。

■ 『ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編/1巻』
ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編 1 (Gファンタジーコミックス)

ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編 1 (Gファンタジーコミックス)

えーと…全体的に丁寧な作画で、複雑かつボリュームある原作を上手くまとめていると思うのですが…シーンごとというより細かいコマ単位での場面の切り取り方や描写に、何とも言えぬ妙なぎこちなさを感じてしまい…単に個人的な感覚の問題なのかなぁと? 自分でもはっきり認識出来なくてモヤモヤしますよ。

■ 『ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編/1巻』原作では伏せられていた恐るべき『刑罰』が具体性をもってえがかれ、それがより愛らしく描かれている美代子を蹂躙する様を見るのが、もう恐ろしいやらいたたまれないやら…。
この地獄がのちの救済の美しさと、運命すら動かす彼女の決意、そして彼女の魂を掘り出す雛形となると知るには十二分の説得力なのですが…幼少時に読んだらトラウマものだよなぁ(^^;;)

■ 『ひぐらしのなく頃に 語咄し編/5巻』『ハト時計と慈愛の家の夢』が、ストーリーも作画も描写も秀逸で、数度読み返してしまいました。オリジナルの小説版はどんな感じだったのかなと気になりましたよ。…しかしタイトルはもう少しどうにかならなかったのだろうかなぁ?<まぁ瑣末な問題ですが
他2編は梨花&羽生祭りな? どちらもふたりの愛らしさと、その結びつきの強さに惹かれました。それにしても『前原圭一被害者の会』とはよく名付けたものですな。圭一…罪作りな男め(笑)