08/12/23〜12/25

■ 『もやしもん/7巻』

もやしもん(7) (イブニングKC)

もやしもん(7) (イブニングKC)

フランスでワインなアドベンチャートラベルから、日本で醤油と味噌な日常へ。
発酵蔵の稼働に、新生・日吉酒店のオープン。現れた意外な懐かしき(と言ってもたった数ヶ月ぶり?)訪問客と、発酵蔵の地下へと口を開ける謎の通路の発見。物思う間もなくてんてこ舞いな秋…樹ゼミは今日も絶賛かもし中です。
よし、こうなったらフランスからマリーを呼べ!(笑)
前巻が『長谷川祭り』とするならば、今巻は『及川祭り』?
オヤジ転がし(笑)他のアグレッシブでキュートな及川の活躍に惹かれました。沢木の『大告白』に対する現実的な態度(しかも子供に対するような、噛んで含めるようなあの口調)も、いかにも彼女らしくて微笑ましかったり。
他、久々全開の樹教授の蘊蓄や、武藤のミニスカプリーツ姿の愛らしさ、その後の長谷川と美里の微妙な関係などなど見所満載でした。
とかいう即時的なお楽しみ溢れる愉快なキャンパスライフの裏で進んでいる(らしい)、樹教授たちの陰謀(?)に激しく興味を惹かれます。この作品はどこへ向かうのだろうなぁ…。
あと読みながら、もう食べられない婆ちゃん手製の味噌をふと思い出したり。アレで握った味噌おにぎりが、もの凄く食べたくなりましたよ。

■ 『ああっ女神さまっ/38巻』
ああっ女神さまっ(38) (アフタヌーンKC)

ああっ女神さまっ(38) (アフタヌーンKC)

ドジっ娘メイド女神の歌謡ショー編、完結(どうなのその形容?)
歌・リズム・演舞の、着想と解釈の流れは面白かったのですが、肝心の演舞のシーンにあまり華を感じられなかったのがもったいなかったなぁとか。
久々登場のヒルド様による魔界謀反編は、オモロデタラメ系の展開になるといいなと希望。天界がお役所仕事だとすると、魔界はベンチャービジネス系なのか? 魔属の『シェア拡大行動』がいかなる騒動を生むのか、登場人物達の翻弄されっぷりに期待しております。

■ 『鋼の錬金術師/21巻』
鋼の錬金術師 21 (ガンガンコミックス)

鋼の錬金術師 21 (ガンガンコミックス)

長らく(だが無駄なく)綴られてきた物語も、ついに最終章に突入。
グラマン中将の黒さに惚れた! そして大活躍し過ぎだよゴリさんたち!(笑)
エド、リン(グリード)、ゴリさんズによるチームの活躍には笑わされつつ燃えさせられました。即席なのに、なんて素敵なチームだ。メインだけでなくサブに至るまで、ひとりひとりの人物をきちんとえがいているから、どこに誰を配置しても面白くなるんだろうなぁ…改めて凄い作品だ。
巻末お笑い4コマの切れ味も冴え渡りまくりで爆笑。既刊収録の分や、他諸々で描いたネタ部分をまとめた、お笑い特化のコミックスとか出ないかなぁ。絶対に買うのになぁ!
あとエドワードマッハ号…グッスマ製とかで出ちゃったら、マジで買うぞ(笑)

■ 『拝み屋横丁顛末記/11巻』
拝み屋横丁顛末記 11 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

拝み屋横丁顛末記 11 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

東子さんのいい話や、その(色々な意味で)偉大過ぎる父の話も良かったのですが、今巻の重要ポイントは、あのエンジェルが秘めた驚愕過ぎる過去の因縁話で。てか、エンジェルよりも伴侶の方が凄いというか…フェティシズムの狭義ながらも深い包容力は万難を排するな!<え〜?
でもって大家さんに東子さんなど、人間力が強い(よってポジションも強い)人たちの親は、彼らを生み出しただけあって更に強力ですな。だがネジが飛んでいるのでタチが悪いよなぁと…それは彼らの強さ故の業なのか、逆にネジが飛んでいるからこその強(凶)力なのか?(^^;;)
三爺改め3G(笑)による、モテ期ならぬイケ期のノリノリ具合で更に爆笑。しかし、結局誰がどうやってあの巨○兵を祓ったのでしょうかなぁ?

■ 『鉄壱智/5巻』
鉄壱智 5 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

鉄壱智 5 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

鉄壱智、転変の始まりである朔ら彦の故郷・『地図なき国』へ。
強力で傲慢なる謎多き存在であった朔ら彦…しかしこの段になって、彼の人となりや生い立ち、そして背負っているものなどがつまびらかにされ、その意外にもダメな子具合というか、当初思いもしなかった彼の必死さや不器用な誠実さや、それを生む原因となった寄る辺なさに胸が痛みました。
と同時に、そんな朔ら彦に対する鉄壱智の聡明さと、ぎこちなくもさりげない優しさに感銘を受けたり。なりは小さくともやはり神、というか…大人だよなぁ。
小さな昴の清廉な愛らしさにも萌え。世間知らずで純粋培養ゆえの真っ直ぐさなのかもしれませんが、そこに嫌味さはなく、ただ彼女のひたむきさが眩しく映ります。もしこの先、酷い現実に向かい合う時がきても、彼女の芯が、その願いが歪まぬようにと願うばかりです。
人を掘り下げると同時に、より深みを帯びてきた物語の行く末も気になる所です。次はいよいよ『都』へと殴り込みですかね? 早く続きが読みたいですよ。

■ 『大奥/4巻』
大奥 第4巻 (ジェッツコミックス)

大奥 第4巻 (ジェッツコミックス)

『女将軍』の御代を作った家光が亡くなった。だが制度は続き、物語は四代将軍・家綱、そして五代将軍・綱吉が活躍する時代へと移っていく。
綱吉の魔性っぷりが恐ろしいやら魅惑的やら…しかも頭空っぽのお色気系ではなく、カリスマ策士系。関わりたくないけど痺れて憧れる存在ですよな〜。何というか、跪きたい系?<Mあるいは病気
しかし綱吉の強烈な個性だけでなく、『少女』であることをやめられぬままだった家綱の凡庸さですら印象的にえがく、著者氏の人物造形の巧みさに脱帽。
あと『この江戸開府以来の大火に対しても、徳川幕府の激変期を生き抜いてきた幕閣達はうろたえなかった』というシーンに、何だか妙に心掴まれました。いくつもの修羅場をくぐり抜けた賢人の強さというか、肝の据わりっぷりに感銘を受けたというか…彼らもまた、彼らの物語の堂々たる『主役』なのだなと。
そんな百戦錬磨のしたたかな強者が跋扈する舞台に、自身の才覚と胆力をもって堂々と名乗りを上げた右衛門佐が、これからどんな野心や活躍を見せてくれるのか、今から楽しみですよ。

■ 『辣韮の皮―萌えろ!杜の宮高校漫画研究部/6巻』
辣韮の皮―萌えろ!杜の宮高校漫画研究部(6) (Gum comics)

辣韮の皮―萌えろ!杜の宮高校漫画研究部(6) (Gum comics)

前巻は「うわ、そろそろ最終回か!?」と危惧するような激変展開でしたが、今巻はその波も少し落ち着いたような気がしたり。まだまだ彼らとお別れしたくないので、ちょっと安心<いやでも流れは急に変わったりするからなぁ…(^^;;)
お笑いと共に様々な萌え要素を組み込んでいる作品ですが、今巻ではそこに今まで欠けていた新要素を引っさげて新キャラが参戦…そう、ソレは『百合』要素っ!!! …いや、でもイマイチ影(というか味)が薄いよね、牛下さん?<他が濃すぎるんだよ(笑)
てか、くの一で百合要員って、ケロロ小雪じゃん!?<というか、ルックスはネギま本屋ちゃんを思いだした
いかにもアレな容姿に秘められた泉先輩の無限の才能、そして高い人徳。その漢っぷりには何度でも感服致しますわ。確かに男女を問わず惚れるよなぁ! 正に抱かれたい男NO.1っ!
今巻では軍人君も意外な活躍を…『守護神』とはステッキーなあだ名だ。ちなみにウチの勤務先には『紳士』と『姫』が来店されます(笑)<いや立ち居振る舞いが本当にそんな素敵さなのですよ
そしてふと、作中では種からコードギアスへとジャンルを移したちゃみぃが、今現在ではどの作品にご執心なのかが気になったり。OOかと思うとそうでもなさそうな…?
でもってちゃみぃ母の勢力は、どこまでセレブマダム層に浸透してゆくのか…おおお恐ろしいwww