09/5/5〜5/6
■ 『ねこめ〜わく/6巻』
- 作者: 竹本泉
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/05/07
- メディア: コミック
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そうだね…百合子って『魔法』で呼び出されてたんだよね…(^^;;)
猫たちの愛らしき奇行を楽しむ作品ですが、今巻は人間サイドの、というかこの世界になじんでいない(その上猫が苦手気味な)マデリンの視点や存在を通し、改めて作中世界や登場人物(&猫)の姿を楽しむことが出来るエピソードが一杯で、より作品の面白味を堪能できました。
著者氏の『何となく』的曖昧風味なSF世界観はやっぱり大好きですなぁ。
つか、マイヤーが中佐と呼ばれているのが新鮮でした。そいや彼らは軍人だったんだよな〜…軍人なんだっけ?<記憶曖昧<出版社移行前の既刊が押し入れのどこにあるか分からないので読み返せない(死)
でもって、さりげに百合子の存在を大切に思っているマイヤーの隠れツンデレ(のデレ部)が見られたのにも萌えたり。
もう「終わり」とか言わず、著者氏のライフワークとして描き続けて頂きたい作品です。やー、この作品が一番大好きなのですよ。
…て、気になって過去LOGを検索したら3年前の4巻感想時にも同じようなことを書いてるし(笑)
出版社が移って刊行ペースが上がっているのは有難い限りです。
■ 『魔人探偵脳噛ネウロ/21巻』
- 作者: 松井優征
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: コミック
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笹塚の全てを賭けた渾身の疾走と、なのにあっけないとも思えるその幕引き…それを眼前にして心折れた弥子は、『自らが持つ最も強い力』を貶める言葉を口にしてネウロと袂を分かつ。だが、弥子が嘆き悲しんだ『人と繋がる力』が、今度は喪失の暗闇から彼女を引き上げる力となった。
ネウロと弥子の別離のシーンは、1コマごとの彼らの表情があまりに雄弁で、思わず何度も読み返してしまいました。特に一礼をもって弥子を切るネウロの表情がまた何とも…そして、そんな弥子が絶望の淵から、関わった人々の支えを得ながらも自分の意志と足で立ち上がり、上を向いて戻ってきたのを迎えた時のネウロの態度や顔つきがまた…いい!
他にも今まで積み上げられてきた様々な人や、人ならざる者たちの『繋がり』が残酷に、そしてそれ以上の魅力と至福でもって描かれていたように思いました。
長編作品だからこそ味わえる、累積された人と事象が成す相互関係の妙味を存分に堪能させて頂けた巻でした。