点取り占い@嘘喰い
■ 「マルコのしゃべり口調は、何だかよつばに似てるなぁ」と思ったので、ひめくりカレンダーなネタ。
■ 月刊YJ→WYJ→コミックス刊行と、今週は『嘘喰い祭り』で楽しかったです。
…てか、自分もよく頑張った…ガクッ<趣味の垂れ流しを誇るなよ(^^;;)
■ UP時はもう金曜朝なので、12巻の感想…というか雑感を。
以下、無駄かつ異常に長いです。
そうか、最近週刻みでやっていることをまとめてやるとこうなるのか…orz
しかし今となっては、もうレビュー的に書くのが自分の中では難しい作品に…そんな個人的なメモです(まぁここでUPされている全てがそうなのですが)
■ 『嘘喰い/12巻』
- 作者: 迫稔雄
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/06/19
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 9回
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あとは道徳観念をどこまで麻痺させるか、良心を塗りつぶす価値観を自己内に構築するか、正当性を強固にする自己哲学を徹底させるしかなさげな?
■ 「(ジャンケンで)もしかして一番かも…」とかそっと喜ぶ斑目さん。だがもちろんそうではない現実に後々気付いた時、心の中でひっそりと落胆したに違いない…という妄想。
■ 猪突猛進なマルコの直進っぷりや、「お前ら誰かー!!」と聞かれて「賭郎です」とかフツーに答えてる黒服とのやりとりが異常ツボに入って爆笑。難しそうな言葉を易しく言い換える黒服の気配りで更に爆笑。
シリアス展開の途中でウッカリした笑いを挟まれると緊張感が途切れてしまうモノですが、この作品はその辺りの配分や舵取りが巧みだよなぁ。
■ 中途半端な所から雑誌連載を読み始めたために、長らく謎だった南方の姿がようやく明らかになりました。だがその立ち位置や過去は判明したモノの、やはり彼が何をどうしたいのかが今イチ見えてこないという…。
■ 読者を煙に巻く視点移動(モノローグ)でミスリードを誘ったり、物語を解説したり盛り上げたりする手法が使われる作品ですが、今回はついに驚きの鳥視点!そしてまさかの(だが髪型から予想できたまんまの)ツッパリハイスクールロケンローな門倉の過去が発覚(笑)
しかし長ランが流行った時代に16歳か…今いくつだよ門倉?
まぁ世間の時流に合わせて身に纏っているワケではないのかもしれませんが、「時代に合わせていた場合、生まれ年によってはコスチュームは短ランだったかもなぁ」と思うと妙な笑いが込み上げてきます。あの長ランの裏地には、やはり竜とか虎とかの刺繍が施されているのだろうかなぁ?(月並みの発想)
■ 『シャーペンの消しゴム』って、微妙に使うよね?
使い道の無さ具合で言うなら、『色鉛筆の白』だよな(定番)
■ 『赤頭巾』に続き『三匹の子豚』の比喩。でも箕輪はヨーロッパの童話と言うより日本昔話のイメージだよなぁ(偏見)
えー…知力と暴力の対決がモチーフと考えると…『三枚のお札』辺り?<他に適宜なものがありそうだがパっと浮かばない<てか箕輪が山姥てwww
■ 「ひっくり返し所としては一番面白いだろうが、ガチでやると即デッドエンドだよなー」と思っていた、『斑目さんvs箕輪』のカードが早々に実現する流れに燃えました。
が、あそこで斑目さんを生かしておいた箕輪の方針が微妙に謎。
自分と斑目さんのポイントが同数と知っているなら、駆け引きも何もないと思うのですが…箕輪はあそこで、戦略的には最悪『双方マックスベットで引き分け』になったとしても、即戦闘開始で斑目さんを葬っておくべきだったよなぁ。
『健在と思われるマルコを屠るためにポイントを温存している』のだろうと思う反面、いくら『誰でもいずれはゴールできる』迷宮だったとしても、マルコだけならゴールまでかなり時間がかかるだろうから、それまでには天真が迷宮の仕組みを解読できただろうし、となれば先に天真か箕輪がゴールすることも可能で、そうなれば残ったマルコなど、抹殺でも何でもいかようにでもできたでしょうし。
なら先に斑目さんを始末しておく方が確実そうな気がしますが。
いや、それともより揺るぎない『確実性』を求めた結果がアレ? あるいはあの時点で生殺与奪の判断権利が与えられていなかった? もしくは天真からまだ殺すなとか何らかの指示があったものかどうか…この件に関して、以降に説明ってあったっけなぁ?
…まぁ『物語の都合上』と言われればソレまでですが(笑)
■ ともあれ、あれだけ切迫した脅迫(脅し文句が生々しい)を眼前にして、なお冷静に「ここでの決着(始末)はない」と判断し、「ならば…」と相手の脅迫(戦略)の意図と心理を冷静に読み切って2Pを提示した斑目さんの知性と剛胆さは、『嘘喰い』の名に相応しい像として魅惑的に印象付けられたなと。
■ その盛り上がりのまま、早くも暴のクライマックス『マルコvs箕輪』のカードが切られるという展開の速さがまたステキで。しかも緒戦敗北から即リベンジという怒濤の流れには熱狂せざるを得ないよなー。
■ ああ、で、この段の斑目さんの行動が、現在の連載分に繋がっているのか…ナルホド納得。
そして梶ちゃんのメールがさりげに役に立っているという…そうか、解説役の立場や『屋形越え代理人』のポジションを失っても、彼は『キモ冴え担当』として立派にその存在意義を保っているワケだ!<違う。というか酷い!(^^;;)
■ で、梶ちゃん一行の、よりにもよっての『百鬼夜行』への篭城により、夜行さんの出張解説が実現。
てか、翌日15時まで現地にいると、蘭子さんと鉢合わせするのかね?(笑)
■ 『超人の悪魔退治』、そして『超人を凌駕できるのは狂鬼』と示唆する夜行さんに対して、『勝利するのは戦士(人)』であると説く伽羅。片や知識と概念、片や経験で語る双方のやりとりが、死闘の価値を死と生のどちらに預けるかで分かたれた、マルコと箕輪の立脚点をより鮮やかに浮き彫りにした気がします。
10巻でのマルコの「人は自分を映す鏡」という発言にも呼応した形での逆襲を含む以降の流れは、もうお見事の一言で。
■ この辺りの実況からもよく見て取れる、門倉の『神視点』(あるいは『上から目線』)。『ゲームマスター』が、ゆえに味わう真の試練を、彼はいまだ知らず。
賭場に立ち会う誰をも『ただの傍観者』としては存在することを許さず、無言の内に『(対価を捧げる)当事者』として巻き込んでしまうのが、『嘘喰い』の恐ろしさのひとつである気がします。
■ しかし伽羅の恩を仇で返す「まずい」発言(あげく現在に至る仕打ち)はあんまりだよなぁ(笑) でもって特別編で夜行さんを訝しんでいた従業員君がいなかったのが気になり…単にシフトに入っていないならいいのですが、まさか消されてないよなと心配になりますよ(^^;;)
■ 迷宮の仕組みを見て何かを思い出すなと思ったらアレだ。
『チクタクバンバン』だ!(古!)
元ネタのゲームは地味に面白そうなので、機会があればアナログゲーム仲間と遊んでみたいなと(そいや最近『人間』とゲームしてないなぁ…)
■ 何しに出てきたのか今イチ分からない南方の活躍によって、斑目さんが不測のピンチに…これが彼の仕事ですか? でも割と無差別テロですが、結局(雑誌で以降展開を見てもなお)彼はどんな立ち位置から何をしたかったのだろうかという謎が…やはり門倉に対する自己顕示&嫌がらせですかね?
■ あ、この段階でもう『雄大君』って言ってるんだ、黒服の人は。
■ まー『立会人』だって、『量産可能な(代替が利く)歯車』だよなぁとか思うのですが。確かに産み出す(あるいはスカウトする)ための手間暇は格段に掛かりそうですが、
…ちうか突き詰めて考えると、この世で本当に『代わりがないもの』なんて、そうそうない気もしますが(とか考えると広がる虚無感)
■ そして始まりである『読切作』がついに分割収録開始。
いや、嬉しいのですが…夜行さんは?(T▽T)
■ …以上。よし、次の巻でようやく雑誌で読んでいる分と繋がる!
■ ああそうだ、以前「著者氏のギャグのノリに何かを思い出す」と書いたのですが、その脳内リストに上條淳士を加えておこうかと(3巻での梶ちゃんとの『かり梅』コントの辺りとかが特に)。
や、ネタそのものではなくあくまで『ノリ』であるのがポイント。