09/6/23〜27

■ 『神聖モテモテ王国/3巻』

神聖モテモテ王国[新装版]3 (少年サンデーコミックススペシャル)

神聖モテモテ王国[新装版]3 (少年サンデーコミックススペシャル)

好き放題で常時瀕死なファーザーや、深まるオンナスキー(てか、いとこさん)の謎はさておき、大王大活躍(でも本人はあまり楽しげではない。どころかあれだけやっても被害者ポジション。その上何だかんだで面倒見が良くて泣ける)の巻。そして○牙もビックリな、お犬様最強伝説(笑)
表紙のフィギュアがマジ欲しいです、安西先生
でもって1、2巻に続き表4のコピーセンスが秀逸過ぎてどうしよう。こういうのを見ると、本気で「センスばかりは金では買えないよなぁ」と思う次第。
個人の覚え書き的に言えば、実は『読むのに通常のマンガの1.5倍時間かかる』という点で、自分の中では『嘘喰い』や『デスノ』や『三原順or川原泉作品』と同列視されている作品です。
あと、一気読みすると色々な意味でもの凄く消耗する点では、『ニニンがシノブ伝』や『西尾維新作品』と同列視。多分読み流せばいいのでしょうが、意味はないのに印象的なフレーズが多過ぎて、つい読み込んでしまうのですよな〜。

■ 『xxxHOLiC/15巻』
×××HOLiC(15) (KCデラックス)

×××HOLiC(15) (KCデラックス)

あ、通常のマンガの1/2以下の時間で読了してしまいました(早)。
この作品世界ならではの彫り込みも乏しくなり、もう完全に『ツバサ』の余録以外の何物でもないモノになってしまっているのが残念無念。『同じだけの力で引き合う異相世界』がリンクしてこそ生きる仕掛けのはずなのに、巻を進めるごとにこちら側の力が見る間に弱くなり、ついに引きちぎれたなぁという印象。
ともあれまだ終幕ではないので、最後の盛り上げに期待を繋ぎたいと思い。

■ 『ふたつのスピカ/15巻』
ふたつのスピカ 15 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

ふたつのスピカ 15 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

宇宙飛行士の卵として最後の進級を迎えられるのは、『数名』ではなく『たっったひとり』。その狭すぎる夢の門戸を目前に、残された時間を愛おしむよう過ごすアスミたち。そして運命の時を過ぎ…過酷なふるいから零れ落とされてなお夢の端緒を握り続けようとする者達は、新たな道へと歩き始める。
まだあまりに遠い宇宙へと至る道。けれど彼方の星々は、夢見た者の心を離しはしない。そう、例え選んだ道が最短ではなくとも、そこへと至る道は決してひとつではないのだ。
のだ…けれど…ああー、切ない! これまでのみんなの頑張りを、痛みを、成長を遠くから、ノーリスクの無責任なサポーターとしてですが、それでもずっと応援の気持ちだけは本当に感じて見せて貰ってきた者としては、やるせない気持ちで一杯になります。
それでもその過酷な現実を受け入れてなお、合格した者を祝福して別の道から宇宙を目指そうとするみんな、そしてそんな人たちの思いを一身に背負い旅立つ小さな姿に、更なるエールを送りたいと思うのです。
次巻、堂々の完結! いくつもの寂しさを越えて繋いだ絆が辿り着く彼方の景色を、それぞれの夢の結実を願いつつ待ち焦がれています。

■『うみねこのなく頃に Episode1/3巻』閉じられた島で死に抗う人々を嘲笑うがごとく、記された碑文をなぞるように惨劇は進み、舞台はついに『第五の晩』を迎える。
あ、『ゲンコツどーん!』はこの辺りからか。でも真里亞には原作ほどの揺れ動きがないですなー(まぁ単なる個人的印象の錯誤かもしれませんが)。ともあれ萌え幼女な真里亞のオカルトサイドへの傾倒描写が光った巻で満足<偏ってるなぁ<いや、コレでこそ後々…
絵羽vs夏妃の迫力溢れる舌戦の描写もマンガならではの迫力で魅入られました。その後で絵羽が秀吉に見せた本音がまた味わい深く…てか萌え! それがいずれ別Epでの更なる描写に繋がるかと思うと…やっぱ燃える作品だよなぁ!
善悪は概念として二極でありながら、人の形を取れば混在し。そして極限状態で破壊される良識は、よりおぞましいものと同時に更なる美しいものを同時に浮かび上がらせて…深まる謎とそれを成す人と魔女の物語からは、まだまだ目が離せません。

■『うみねこのなく頃に Episode2/1巻』Ep1の(マンガ版)完結を待たずにEp2も刊行開始…って、マンガ版だけ読んでいる人は混乱されそうですなぁ(^^;;)
とかいう構成上の難点はさておき、紗音かわいいよ紗音! 原作では正直、あのふたりのあまりのラヴラヴっぷりに「穣治死ね」とか思ったものですが(笑)、鈴木氏のあまりに愛らしい作画の紗音にあんな猛烈な少女マンガ時空を見せつけられてしまっては、もう一身に彼女の恋路を応援する気持ちにしかなれませんなぁ。
と同時に、愛する人を得て輝く紗音を見て、羨ましげにもやもやするお年頃な朱志香がまた可愛いの何の! 以降の文化祭イベントの描写が楽しみですよ。
…が、同時系列別異相(いや、本当にそうなのかどうかは、実はまだ判然としていないワケですが)の物語が、以降あの惨劇を迎えることは決定付けられており…orz
それでも、一瞬が全力で最高潮な彼女たちの、精一杯の恋を応援しています。
つーか表紙のベアト様が邪悪過ぎて吹いたwww 本編の高慢な姿がまた…だがソレがいいっ!!! だからこそ、ふと垣間見せる哀惜に満ちた表情がたまらないのですよな。でもってその全てを込み込みで、『魔女』なベアト様が大好きです。
わー、こうなるとあのEp.3をどのマンガ家さんが担当されるのかに猛烈な期待と不安が…お願いしますよスクエニさん!(T▽T)

■ 『ストレンジ・プラス/9巻』
ストレンジ・プラス 9 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

ストレンジ・プラス 9 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

巧美のイメージは、もう『美少年』ではなく『デフォ全裸(ないし尻キャラ)』として定着したよな!<主に自分の脳内で<いや、でも他の人はどう思ってるの?
てか貴世子ちゃんが不憫過ぎて…笑いが…(酷い)
ツンというよりツッコミが忙しくてデレる余裕がないツンデレって、あんまりにも可哀想だよなぁ。ちうか恒も、何でそんな時だけ思い出したようにブラコン設定を前面に押し出すんだか。そんな設定は、ここ暫くのゴイス突っ込みポジションの馴染みっぷりこっちも忘れていましたよ(笑)
『ワニさん』のありがち勘違いコントが地味にツボでした。前代未聞(でもないか)のゲストキャラ(犯罪者)突っ込みがステキで。
ギャルゲーなネタはなぁ…どうしてこういう時に限って巧美は全裸にならないかなぁ…<脱皮はさておき<つーかどこの宇宙の『ギャルゲー』だよアレw
しかしサラリーマン氏がボヤく悲哀が、微妙に他人事でない辺りにちょっと涙が出ました(死)

■ 『青春ばくはつ劇場/4巻』
美川べるのの青春ばくはつ劇場(4) (KCデラックス)

美川べるのの青春ばくはつ劇場(4) (KCデラックス)

「もう終わったのだろうか?」とか考えているうちに忘却し、すっかり忘れた頃に新刊が出る作品が3年ぶりに刊行。
相変わらず『あるある』『ないない』の単発ネタが冴える(てかよくアレだけ思いつくよなぁ…)面白さと同時に、B・M・Rの活躍が凄すぎる罠。『もうしま』は週刊でずっと読んでいるのですが、あったっけなぁエスカルゴ話…(記憶曖昧)
てか、ツチノコは諦めたのだろうか?