ちびマルコちゃん@嘘喰い


■ タイトルの段階で激しく出オチ。
連載時にマルコの『歯欠け』を見て思いついた時は、普通に大きいマルコの『飛び道具』なネタでした。が、描かずに脳内に放っていたら妙な要素が色々と付与されてしまい、いざ形にしたらばこんな結果に(^^;;)
■ てか、『昔、同僚だった美女がクシャミと共に差し歯を飛ばしちゃったのを思い出したヨ』というのがきっかけのネタです。



■ UP時はもう木曜朝なので、今週のアレ感想。(7/9 若干追加)
■ あー、やっぱシステムがザルなんじゃなくて、それを利用できる資格者(『協力者』)が他にいるワケですか? ならば納得。
妥当に考えれば父親でしょうが、父親が本当に関与していなかった場合は、まだ他に隠し球があるのだろうかと?
■ 『代行処理屋』による、理路整然として立て板に水な堂々たる口上…やべぇ、梶ちゃん相手にうっかりシビレちゃったじゃないですか(笑)
事後の追跡を無効化するという目的を果たすと同時に、曖昧な身元に信憑性を持たせる『大人の都合』設定。加えて『賭郎』という組織とその勝負の特性を利用した条件提示と、そこに込める説得力と安心感。その全てを伏線として、虚実入り交じる『仮初めの真実』を、さも魅力的に織り上げた名演っぷり。
この一連の、あまりに明晰で周到なお膳立てを成したのが、少し前に希望的観測のみで死地に飛び込んだ人物と同一だとは思えませんなぁ。
いやでもこの結果から逆説的に考えると、そういった無鉄砲さとのギャップが、むしろ彼が行う『ギャンブル』の魅力を演出しているのか?
■ …まぁ途中でうっかり素が出ちゃう辺りは梶ちゃんらしいご愛敬ですが(笑)
そんな梶ちゃんらしさに好感は持てるのですが、そういった緩みや詰めの甘さは鉄火場においては大変危険なので、命取りにならぬよう祈ります<…多分、なるんだろうけれども<でも、それをハラハラさせつつ回避して『魅せる』のが彼の『仕事』なので(^^;;)
■ にしても梶ちゃん(の行き当たりばったりな作戦)にとって僥倖だったのは、息子が『賭郎』の存在(大筋)認知していて、その『勝負』と『取り立て』(あらゆる権力や暴の垣根を越え、敗者が誰であろうと(例え梶ちゃんが名乗った名や立場が真偽であるにかかわらず)確実に行う)を信頼したことではなかったかと。
いや、もし息子が『賭郎』を全く知らなかった場合、一連の説明を口頭でされた所で、あの状況では(組織や取り立ての確実性以前に)組織の存在自体を到底信頼することはできなかっただろうなと。
梶ちゃんの詭弁(勝負)は、息子の不安感を煽ることで不安定にした土台に、『賭郎を通した自身の存在と手段に信憑性を持たせること』でギリギリ成立している危ういものなので、『賭郎』という柱がなかった(息子がソレを知らなかった)場合、梶ちゃんは一体どういった代案を持っていたのだろうかと考えると恐ろしい…正直、他に何にも考えてなかったっぽい上、その状況でも説得力を持たせるだけの話術を備えてもいなさそうですよね、彼(失礼)
■ つーか『弐拾號立会人/カール・ベルモンド』て! ノリノリだ〜〜〜www
あまりにハマり過ぎでどうしよう…てか惚れ直した。もう正式採用でいいじゃない! 能輪さんみたいに『暴』は伽羅が担えばいいじゃない!(無茶)
いや、むしろ立会人よりも、夜行さんがカールを執事店員で雇うのがエクセレントだと思います!<実際に「本物の紳士を雇うのが難しい」みたいなことを、執事喫茶のオーナーの人がインタビューで答えてるのをどっかで読みましたよ?
■ 次週あたりで、梶ちゃんが「僕が勝てる」と断言した『勝負』の内容が明らかに?<もしイカサマのタネが早々に(読者に)明らかにされた場合、電光石火で梶ちゃんが窮地に陥る展開になるだろうなぁ(笑)
あー、でもまだ今の段階では息子が勝負に乗る所まで来てないからなぁ。ここまで順調っぽいと、勝負の前に一悶着あってもおかしくないよなぁ。
■ オマケにその『なんちゃって賭郎勝負』を仕掛けるのが(先週今週と挽回していますが)あの梶ちゃんだという危うさに加え、更に(恐らく発生するであろう)蘭子さんからの横やりをどう捌くのか…『梶隆臣、一世一代のがんばり物語』は、まだまだこれからが面白そうです。

■ で、巻末コメント。あー、自分の勤務先にも『日本語が分からない日本人』の方々が日々多数ご来店されますよ(苦笑)
あと、「3文字目まで読んだ」な方々。「せいぜい10×3L程度の文字数なんだから、目に入ったら全部頭に入るだろう」と思うのですが、そうでもないという話で…<それどころか8文字ですらスルーらしいという悩ましさで。

■ 以下、チラシ裏(脳内にだけ置いておくと速攻で忘却するので)
■ 勝利を得るためには『賭け時』と『賭け所』を的確に掴むことが重要で、そのために欠かせない要因なのが『舞台度胸の強さ』なのかなぁ…と、今週の梶ちゃんを見ていて思い。
斑目さんはマスタークラスで標準装備しているこの能力ですが、梶ちゃんはまだレベル上げ中なので安定性に欠けるちうか?
■ 代わりに梶ちゃんには、『逆境にあがくことで機に恵まれる能力』が備わっているような…いや『能力』というか、『条件付きで発動する運力』というべきか。
同じ事(逆境云々)は斑目さんもやっているのですが、彼の場合はモノの『因果』を考慮に入れ計算して地道に種蒔きしたあげく、結実したものを自分の観察力や知力や判断力といった実力で『掴み取って』いる。
対して梶ちゃんの場合は、無駄撃ちで悪あがきしまくったあげくの出たとこ勝負を『運』が後押ししてくれて、『結果オーライ』的にゲットしているような?
同じ『努力』ではあるのですが、例えると『タンスの上のお菓子』を手に入れるために、『椅子を持ってきてのって取る』のか、『とりあえずぶつかっていたら振動で落ちてきたのを拾えた』のかの違いというか?(微妙な例えだなぁ)
■ 所有パラメーターとしての純然たる『ラック値』は、実は斑目さんよりも梶ちゃんの方が格段に高そうだよなぁという印象。無欲のマルコも高そうですが、彼はそれ以上にVIT値の異常な高さが印象に(笑)
まぁ斑目さんと梶ちゃん、どちらの様式でも面白く見せてくれるのが、この作品の凄い所だと思いますよ。
■ てーか今はまだ未熟で穴だらけな梶ちゃんの、その『伸びしろ』が、越えた修羅場の経験で埋め尽くされた時、斑目さんとは別タイプの頂点として大成したら面白いなぁとかいう妄想。で、頂上決戦になったりしたら、ソリャ最高に燃える展開だろうなぁと。
■ あと、その梶ちゃん(完全体)と、同じく『ラック型』の頂点であるお屋形様との差異を考察すると面白そうですが、まだ『ギャンブラーとしてのお屋形様』の情報が足りないので、妄想もここまで。