09/9/4〜9/6

■ 『謎の彼女X/5巻』

謎の彼女X(5) (アフタヌーンKC)

謎の彼女X(5) (アフタヌーンKC)

今カノvs憧れだった(現在自分にコナをかけてきている)少女の直接対決で、間に挟まれた椿は目を白黒…という、一見ドロドロ修羅場そうな展開も、この作品では大胆にエキセントリックな方向へ。盛り上がる文化祭の喧騒から離れた放課後の校舎…放課後の校舎!(大事なことなので2回言いました)
卜部さんのハサミアクションを見る度に「動画で見てみたい」と思うのですが、今回の『ダンボール装脱』なシーンは特に強くそう思いました。う…美しい…もうエロスを通り越して(いやもちろんソレも感じつつ)、猛烈に感動。
2人の関係も(性的な意味で)進化してきて、寸止め極まる現況から続く以降の展開に、激しく期待しております。
でも青春って、行為そのものよりもそれに付随してモヤモヤしてる、気持ちや言葉や仕草の方が万倍エロいよな〜<…って何言ってんだ(^^;;)

■ 『もののけ草紙/弐巻』
もののけ草紙 弐 (ぶんか社コミックス)

もののけ草紙 弐 (ぶんか社コミックス)

え? 小兎って女の子だったのん!?
艶女になってしまった『手の目』に惚れつつ、幼女分が足りないと嘆いていたらばこの展開…流石過ぎです先生!(土下座)
そんな小兎をお荷物扱いしていたはずの『手の目』が、意外な(だが順当な)執着と愛着を垣間見せた『悪い夢』には、彼女の孤独と渇望を覗き見てしまったような気分を味わい、何とも言えぬ余韻を覚えました。
場所がどこであれ、ふたりの現実と幻想を行き来する旅は、いつでも恐ろしくも蠱惑的なパノラマで読み手を惹き込んでくれます。
今巻は途中から活躍の舞台を戦後日本に移した展開でしたが、また世界を飛び回るふたりの活躍も見たいものです。