【ニセ予告で】『雄牛の子宮』【エセ新本格系】@嘘喰い


■ 『雄牛の子宮』とかいう、ウッカリ新本格系を連想させられるタイトルを見て、何かを期待して裏切られた同志…いたら挙手!<いねぇよ<いたら握手だ!
や〜…でもやっぱ、『嘘喰い』は『このミス』にランキングされてもおかしくない作品だとマジで思っているんですけれどもね?
■ ってなワケで、『奥多摩廃屋猟奇殺人事件』が発生した11/5に合わせてお送りする、if分岐で完全投げっ放しなミステリ系妄想予告ネタです。
予告と銘打っていますが、ネタなので当然のごとく本編は存在しませんので、あらかじめご了承下さい。
■ で、作業に際して有難い応援のお言葉を頂いたのですが、多分(いや間違いなく)応援して下さった側はこんなんがUPされるとは思ってなかったろうなと思うと、何やら申し訳なさで一杯です。えー…土下座!>orz
■ あ、「そいや11/5って、そもそも梶ちゃんの誕生日でもあったネ?」という点は、ぶっちゃけ余所様のコメントを拝見するまで完全忘却していました(ムゴい)



■ ソレはソレとして、今週の167話感想。
■ うん、やっぱ生きてましたねカール(でも『蘇生』だから、『臨死』で『瀕死』)
まぁ、ぶっちゃけ今ココでカールを殺しても、物語的には何の旨味もないものなぁ(一時的に読者の度肝を抜くことはできますが、ソレで使い切りにするにはもったいない引き出し(設定)の持ち主ですしね)…ともあれ、めでたし。
■ んで、ハクション大魔王ですか! 言い切っちゃったな滑骨www
やー、先週読んだ時に何か脳内でモヤモヤすると思ったらソレをスルーしてたせいだ!…と判明してスッキリしました。とすると、やっぱりアクビちゃんポジションに入るのはカールですよネ!(マスコットだし)
しかし本当にギャルゲヒロインを地で行く古き良きツンデレっぷりだよなぁ伽羅は<いや、あんな強面で暴力にも程があるヒロインとかヤだよ…
…てか今回の振る舞いも、「かっ、カールが勝手に私の庇護下を離れたのが悪いんだから!おしおきなんだからねっ!」位に考えてたら恐ぇな…(遠い目)
■ とかいうヨタ話はさておき伽羅は、『彼は悪い人間ではなかった』とモノローグ(天の声)で語られた人物を、『見殺し』にするような人物ではなかったワケですな(まー、だとしたらそもそも樹海に置き去りにしているか)
で、ふと「ソレをやると、読者の共感を得られなくなるものなぁ」と思って気付きましたが、『読者の代理視点を担う梶ちゃん』だけでなく、斑目さんに組みする側にいる人物は、どこかしらに読者が共感できる部分が備えられているよなと。(斑目さん本人に関しては、個人的には単純にそうも言えぬなと思う部分が自分の中にはありますが)
■ また、カールのような人物を『見殺しにしない』という点に、この作品の根底にある『物語構造の様式』(ないしは美学)が垣間見えた気がしたのですが、つらつらと書いてみたモノの上手くまとまらなかったので保留。
んー…この作品世界は、人道的道徳が人情的な尺で高く評価されていたり(というか、『いるような結果』であったり)、語りの視点が『人がいかに生き、そして死すか』という『意味を汲み取ろうとする』ような姿勢をもっている(と思われる)点などを思うと、過酷ではあるものの存外『人の在り様(その意義)』に対して、優しい答えを出してくれる世界だよなと(何にせよ、『無意味・無関心が最も酷』という視点の話ですが)
『信賞必罰』という幻想に叶う理想的回答のケースの一つでもあるような…ごめん、やっぱまとまらない(死)
■ 蘭子姐さんの先読みの凄さ、その聡明さには惚れ直しましたなぁ。
いずれ(けれん味はあるものの)正統派ギャンブラーとして、斑目さんとの勝負ないしは共闘が見られると面白いなと期待したり。
■ あと、暫く沈黙気味だった滑骨の見せた底の知れぬ不気味な凄みと、彼が口にした『(伽羅とは)格も質も違う暴力』とやらにとても興味を惹かれます。
インテリヤクザによる陰謀論妄想を地で行く社会制裁的暴力とかを行使したりするんですかね?
しかしその脅しも今回のターンでは消化されず、以降へと妙な因縁を引っ張ったっぽいですが、コレがいずれ迎える本筋での勝負に影響したりするのだろうかと思うと…だと燃えるなぁ!
■ そしてついに梶ちゃんの『キモ冴え』が真の覚醒か!?
エピソード序盤で見せたように、彼は存外に論理的な弁が立つ(リアル生活で散見する「(3行どころか)3文字目まで読んだ!」な今時の若者たちを思うと、コレは結構重要な能力)ので、あとは正確な状況把握ができる知性や判断力と、度胸さえあればかなり化けるとは思うので、「今回こそ!」と期待しております。
いや、特に度胸については…7カードの時もそうでしたが、アレだけ追いつめられてようやく座るような肝の出来だと効率が悪い(てか犠牲が大きい)よなぁ…いやいや、でもそんなんが最初っから備わってたら、梶ちゃんは梶ちゃんじゃなくて、斑目さんだよな(笑)
■ とはいえこれは他ならぬ、その梶ちゃんのための物語。
その主役たる彼の真価がここで発揮されることを、楽しみに願っております。