09/11/3〜11/8

■ 『鉄壱智/6巻』

鉄壱智 6 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

鉄壱智 6 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

聡明なれど、世間知らずでか弱き少女である『幼き昴』を連れて『都』へ向かう朔ら彦一行と鉄壱智。だが都の壁は高く、その守りは厚い。
侵入の術を求める彼らは、『人獣』と呼ばれる異形の存在との邂逅を果たすが、その哀しき異形には秘められた謎があった…。
著者氏の他作品でもそうなのですが、作中の人物たちが『命』を、そしてそれが『生きる』ことを語る言葉は、どうしてこんなに強く響くのか…きっとソレがただの文字ではなく、それを口にする人々の苦境と悲哀にまみれてもなお、折れずただ前へと向かう生き様の中から出てきた、魂から発せられる言葉(言霊)だからなのだろうなぁと…だからこんなにも心が震えるのだろうなと。
まーソレはソレとして、なるしま絵でケモノ耳の女子…しかも三白眼気味て! たまらん萌えですよ百合子ちゃん! ゆってる場合じゃないけどやっぱ萌ゆる! そして備わった強い意志の力にまた燃える!
次々と新たな仲間を加え、続く彼らの旅路の果て。『都』に待つものは何なのか? 彼らの無事を願いつつ、その行く末を綴る物語を心待ちにしております。

■ 『カミヨミ/11巻』
カミヨミ 11 (Gファンタジーコミックススーパー)

カミヨミ 11 (Gファンタジーコミックススーパー)

神剣の力により悪しく変貌した菊理が目論んだのは、荒ぶる神『将門』の復活。それを阻止せんと立ちはだかる天馬と帝月たちだったが…。
物語はついに神世の神剣創生譚たるエピソードへ。
…てか正直、物語が何を語りたいものなのかを見失なってきました。まーその都度のエピソードは興味深くはあるのですが。
ただ、常々「コレで帝月が女子だったら…」と歯ぎしりして来た自分ですが、ここまでの話の流れを吟味すると、「やはり帝月は男子であって良かったのかもな」という気になりました。
何というか…男女の『業』の外側にある存在である方が『神子』には相応しいのかなというか、陰陽のバランス的な意味合いとかで?
うーむ、上手く言葉にならない。

■ 『少女ファイト/6巻』
少女ファイト(6) (KCデラックス)

少女ファイト(6) (KCデラックス)

アイドルなルックスとキャラクターの持ち主であるルミコの、秘められた真実(設定)がついに白日のモノに…ってか、鉄男と久美子の娘なのか! でもって想い人は町蔵かよっ!!
わー、うわー…『G戦場ヘヴンズドア』のラストで「そーいう未来だったらいいなぁ…」とか思ってはいたのですが、まさか叶うとは! 何つーか…感激ひとしおでしたよ。もう貰っちゃえよ町蔵! あんないい娘さんいねぇよ!(マジ泣き)
…と、そんなルミコを軸に、それぞれの日常や関係がまた多岐かつ深く刻み込まれてゆく最新刊。特にルミコと志乃、厚子とママ(知花)の繋がりが印象的かつ萌えました。
あと、本間兄妹(&アツコ)の関係とか、小田切に嫉妬する(?)シゲルとか、小田切に執着する練とか、随所の細やかな挿話による描写も良かった…というか、いつどこを読んでも、描かれている『人の繋がり』に心掴まれる作品ですよな。この濃厚な密度がたまらんのです。

■ 『弱虫ペダル/8巻』
弱虫ペダル 8 (少年チャンピオン・コミックス)

弱虫ペダル 8 (少年チャンピオン・コミックス)

ついにインターハイ出場のメンバーも決まり、勝利を目指して一丸となる総北高校自転車競技部。そして『頂点』を獲るために倒すべき敵、『箱根学園』でも熾烈なメンバー争いが…。
戦いと戦いを繋ぐ幕間の時間をえがきながら、緩みのないエピソードで綴られた最新刊。そして金城部長と箱学の福富の『因縁』も語られ、物語は更に勢いと厚みを増してゆき…ぐあああああ!コミックス派なのにうっかり雑誌を読みたくなる欲求が! アッツイなぁもー!!!
笑い的には、前Pから至る「ハイそこ死刑      !!」のタイミングで瀕死。
田所先輩、フリーダムで格好良すぎですよwww