09/11/25〜11/27
■ 『Landreaall/15巻』
Landreaall 15 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: おがきちか
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2009/11/25
- メディア: コミック
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物語の根幹に在り、DXたちの在り様にも深く意味を持つ国と王家、そして『革命の真実』。ようやく端緒が見えてきましたがまだ多くの情報が伏せられていて、謎自体はむしろより深まっているような…だがソコがまた興味を惹かれるのですよな。過去話は厳しく重く辛そうですが、それでもまたヤングなリゲインとファレルの活躍を拝めるかなぁと思うと、胸が高鳴ります。
そんなシリアスな展開の傍ら、DXと悪友たちの何気なくも愉快なやりとりが心地よい『楽しい夏休み』具合が、何ともまた面白味わい深く。イオンどころか母上までをもあしらうライナスの商人魂に感服しつつ、しかしその後の母上の上手っぷりがたまらぬというか…あの脅し文句は縮こまるよネ(笑)
今のDXが抱く生死感、そして『仲間』という存在に対する意識の形成に大きな影響を及ぼしたであろう、槍熊との出会いと別れのエピソードが特に印象深かったです。「俺にとって重要なのは、意思と覚悟の釣り合いを取ることなんだよ…」というDXの台詞は、それこそ正に(端的にではありますが)彼の在り様を現しているよなと思い。
そしてそんな『DXをかたちづくるもの』に触れたライナス、ルーディー、竜胆、六甲のリアクションが素敵なのですよなー。自分の我は通しつつ、相手を尊敬して尊重するような関係。この強い繋がりをもって彼らがこの先どんな活躍を見せてくれるのか、一層の期待が募りました。
巻末オマケの覆面(てか紙袋面)会合がまた最高で。
『騎士道は浮かれた理想主義とナルシズムでできてる』とライナスは言い、「騎士はかっこいいのが仕事だろ」とDXは言う。そしてそういった存在を目指す覆面な騎士(予備軍)による的外れな議論は滑稽で、けれど彼らの誠実な姿勢はとても好ましくもあるのです。嗚呼、素晴らしきかな騎士道。
■ 『LOVELESS/9巻』
LOVELESS 9 限定版 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: 高河ゆん
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2009/11
- メディア: コミック
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自らの疑念と恐れで心を刻まれる立夏…けれど絶対の窮地でその胸に、律と七から受けた心強い『言葉』が蘇る。心を伝える『言葉』が、人を想う気持ちが、傷つく立夏を奮い立たせた!
あまりに久しぶりの刊行で、普通にここまでの展開を忘却してしまったので7、8巻から読み返しましたよ(笑)
立夏と草灯が奏でるメインストリームも熱かったのですが、今巻の注目点は『フツーの人』であるキオの草灯に対する心情の描写。ユイコが立夏に気持ち添わせるのを見る時のように、温かい彼の人柄が読み手に染み入る挿話でした。
『BLOODLESS』のふたりに対する洞察力と、監禁相手にまで共感して哀しみを覚える彼の研ぎ澄まされた心の強さにも感心しましたよ。
いや…でも『フツーの人』ではなかったっぽいですよな、彼も。
『ななつの月』に名を連ねる蝶間キオとの関係に、身に刻んだ刺青に込められたという『覚悟』…次はキオがメインのエピソードになるのでしょうかね? 諸々非常に興味深くあります。
『BLOODLESS』といえば、ふたりの関係は、過去の高河作品でも見かけたやるせない繋がりなのですが、今回のエピソードではその関係性に落とし所がなかったなと。この先フォローされたりしないですかね? あのままではなぁ…救いがないよなと(まぁ救われ無さにある種の余韻があるのもまた、著者氏の作品ならではだと思いますが)
久々登場の『三室とメイちゃん』は、メイちゃんのあまりの可愛さにメロメロになりましたよ。制服じゃなくて(制服もだけど)、君の仕草や態度がいちいち可愛いんだよメイちゃん!
やー、著者氏のえがく『恋する女の子』の破壊力は、相変わらず猛烈だ。
限定版付録の四葉話も可愛らしかったですなー。珍しく立夏がユイコちゃんについて思いを巡らせているさまは、もうバッチリ恋愛前段階だと思うのですが(いやでもまだまだ遠そうですが)…あー、このもどかしさがネ…イイ!
ユイコちゃんも早く本編にからんでこないかなぁ…いやだって立夏の本妻(もとい戦闘機)って、絶対にユイコちゃんだよな!(まぁ単に自分の願望でもありますが)
■ 『ポケットモンスターSPECIAL/32・33巻』
ポケットモンスタースペシャル 32 (てんとう虫コミックススペシャル)
- 作者: 日下秀憲
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/06/19
- メディア: コミック
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ポケットモンスタースペシャル 33 (てんとう虫コミックススペシャル)
- 作者: 日下秀憲
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/10/28
- メディア: コミック
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お嬢様のバトルに付き合ううちに、自分たちもトレーナーとしてレベルアップしていたダイヤとパール。その将来性を見込んだパカとウージがお嬢様の護衛任務をふたりに託して消え、託された想いを決意に変えて、お嬢様との旅を続けるふたり。
…てか、ダイヤが真相に気付いていたことに驚き。彼の物事の本質を見抜く目の確かさ、そして強敵アカギとのバトルによって生じたパールとの諍いで見せた芯の強さ。ボンヤリしているようで秘められた強さを見せたダイヤの活躍と、その相棒としてダイヤに応えたパールの意思。本当にいいコンビだよなぁ。
ここにお嬢様を加えた時、『知識』『意思』『感情』を象徴する伝説のポケモンたちと邂逅するのだろうなぁと思うと、今からワクワクしますよ。
そのためにも先ず、ふたりを護衛と勘違いしたままのお嬢様の誤解を解かねばならず…次巻ではついにその試練が訪れる模様。このままお嬢様との絆は途切れてしまうのか…いや、協力して旅を続けてきた3人の繋がりは、そんなにヤワなモノではない筈だ!
と、信じつつもやはりハラハラしてしまいますよ。みんな頑張れ!
■ 『Pumpkin Scissors/12巻』
Pumpkin Scissors(12) (KCデラックス)
- 作者: 岩永亮太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/17
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…いや、とか単純に言えるほど優しい世界ではないですよな、この作品は。けれどその厳しさの中だからこそより、人の絆を重んじて懸命に最善を尽くそうとする人々が、その命があることが、尊くまばゆく目に映るのです。
そして物語は兵器局の『班長』ウェブナー中尉とマーチスの心温まる出逢いのエピソードを挟み、その兵器局を端緒にまた新たな局面を迎え。
紛糾必至の『合同会議』…あまりに複雑に絡み合う人と国との思惑の中、小隊の面々がどのような活躍を見せてくれるか。彼らの無事を祈りつつ、「いいかげん既刊を読み返さないと、話の細かい筋が思い出せなくなってきた…」と遠い目にもなったり(^^;;)
■ 『のだめカンタービレ/23巻』
- 作者: 二ノ宮知子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/27
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そんなのだめを千秋はそのまま受け入れようと決心するが、その時、のだめの奏でる曲を耳にして…。
オモロ壮大な演奏家物語、ついにグランドフィナーレ。
結局、「青い鳥はいつも側に」というか、「初心忘れるべからず」というか…しかし同じ場所を何度も回っているようでも、積み上げてきた全てはその軌跡で螺旋をえがき、いつだってふたりを高い場所へと、まだ見ぬ風景の中へと運んできたのです。
「ちゃんと分けて、ひとつになった」というシュトレーゼマンのモノローグが感慨深かったです。めでたし!
やー、しかしリアルに考えると、のだめは本当にひどい女ですよなー(笑)
だがそれでこその天才で、かつソコが魅力なので、それに捕まってしまったのだから、千秋はもう甘んじて受けとめるしかないよなぁと。
これからもふたりはきっとまた同じようなことを繰り返すのでしょうが、もうその度に何度でも、恋に落ち直せばいいと思いますよ?(笑)
ともあれ、いついつまでも末永くお幸せに。
■ 『ヴァムピール/4巻』
- 作者: 樹なつみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/20
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『ことの始まり』を問う笛吹に笙が語る、彼女の背負う過去。
それはありふれた悲劇…けれど彼女の抱く絶望は、その痛みはありきたりなどという言葉で断ずることはできないだろう。
生と死の狭間に身を置きながら、自分としてその『命』を全うしたいと願う笙と伶。それに添う力無き、だが意思強き生者である笛吹の存在が、戦いを決意したふたりの助けとなるよう願っております。
■ 『よつばと/9巻』
- 作者: あずまきよひこ
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/11/27
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気心の知れた腐れ縁の大人3人組によるダラリ愉快な会話とボケ&ツッコミ。そんなんお構いなしで気ままにチョコチョコしているよつばの可愛さ。そしてそんなよつばにさりげなく気を配るとーちゃんの素敵父親っぷり…たまらぬ!
よつばの乾杯の音頭は、いずれ呑み会で仲間とやってみたいなと思いました。アレに素でノレるとーちゃんたちが、自分は本当に大好きです。
あとは、数話に渡るコーヒーとジュラルミンの小ネタがいいなと。この地続きの何て事ない出来事のつらなりが、何とも愛おしい『日常』なのですよな。
後半部を占める気球話も良かったな〜。各々の言動の愉快さに、彼らのリアクションも含めて臨場感溢れる気球のデカ格好良さ。すンばらしい!
ジュラルミンの超ウルトラCや、とーちゃんのマジ竹とんぼで爆笑。
子供のスキップで現場接近を察するあさぎの感性や、よりカッコいい方を敏感に察知して懐くよつばの子供センサーなど、この気球話に限らず、「あー、分かるわー」と共感&にんまりしてしまうような些細な所作が全編にちりばめられていて、どこを見ても楽しめるという…素晴らしい。
時間がないのにまた既刊を読み返したくなり、うずうずして困ります。
■ 『4コマ漫玉日記/酸・アルカリ』
- 作者: 桜玉吉
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/11/26
- メディア: コミック
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- 作者: 桜玉吉
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
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テーマ事に章分けされているのですが、個人的には時系列で並べて頂きたかったなと…あ、いやでもそうすると、何かビミョーにシャレにならないカンジになったりするのだろうかとも思い遠い目に…。
『体調不良の章』などはもう、玉吉がんばれ!がんばれ玉吉!と、心の底から応援せずにはおられません。いやマジで。てーか次から次へと先生を襲う事件や病やポッキリの罠に、大笑いしつつも「先ぇぇぇぇ!!!」と絶叫。
いや、でもソレよか『妄想の章』のがヤバいよね、明らかに…つーか普通に大丈夫でしょうか先生…とりあえず今回の刊行でなるべくたくさん印税が入るよう願っております。『桜玉吉募金』とかあったら、マジで募金しますよ自分(真顔で)
ソリャそうと、最近職場の景品機にリラックマの腰巻きクッションなるモノが入荷したのですが、「コレって普通に首に巻いて横たわる枕じゃね? 腰に巻いてどーすんの?」と思い理解できなかったのですが、このマンガをよんでようやくその用途に納得がいきました。
というワケで、日常の謎も楽々と解決!『読もう!玉吉作品』!
次の刊行も気長にお待ちしております…なので是非ともお元気で…(^^;;)