09/12/8〜12/11
■ 『弱虫ペダル/9巻』
- 作者: 渡辺航
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2009/12/08
- メディア: コミック
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試合前の説明パートから満ちる緊迫感と期待感。そして緒戦から早くもヒートアップする、鳴子&田所vs箱学・泉田によるスプリント勝負。
躊躇もよどみも無く疾走する展開の熱さに一気読了。でもって続きが猛烈に気になる毎度のもどかしさ! たまらぬ燃え!
ライバルも爽やかなこの作品で、分かり易いまでに嫌味さを見せつける御堂筋のインパクト。しかし妖怪的とも言える不気味な存在感の傍ら、その秘めた実力も予感させる彼の動向が非常に気になります。てか「いくぞザク」て(笑)
でもってジャージを羽織る真波王子がレーシングパンツを履いちゃっているコマを見て「アリャ〜?」と苦笑しつつ、いずれ来るであろう坂道との登坂対決が、今から待ち遠しくてときめきますよ。
寒咲さんが坂道にかけた「思いっきり楽しんできてね!!」という言葉は、読み手である自分の気持ちそのものであり。ここから始まる『3日間』の熱き戦いに猛烈な期待を寄せ、彼らの精一杯の挑戦を心から応援しております。
■ 『BILLY BAT/2巻』
- 作者: 浦沢直樹,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: コミック
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だが運命に抗う事を決意した金持に、悪しき流れを止める者として希望が託される時…物語は時代を超えた情景を映し出す。
二千年前の、ある『救世主』を巡る裏切りの顛末。50年前の、黒人女性と白人男性の愛を取り持つタクシードライバーの一夜の活躍。そして約430年前の、1巻の巻物を巡る魔王と忍びの戦い。
時と場所を移しながら、そこに見え隠れするのは『コウモリ』の影…人々の運命を翻弄しながら、それは何を、どこを目指しているのか!?
全く先の読めない物語に振り回されつつ、そのひとつひとつの物語のもつ吸引力に心を奪われる最新刊。浦沢作品の魅力が遺憾なく発揮されておりますが、その広がる風呂敷の模様と大きさに目を惹かれつつ、「本当に畳めるのかなぁコレ…」という不安も、少し脳裏をよぎったり(^^;;)
それでも募る期待を押さえることは出来ぬので、もう流れに身を任せて作品世界を楽しみたいと思いますよ。
■ 『シスタージェネレーター』
シスタージェネレーター 沙村広明短編集 (アフタヌーンKC)
- 作者: 沙村広明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/09/23
- メディア: コミック
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純文系、オモロインテリ女子高生の掛け合い漫才、異国の幻想物語、平凡で非凡な日常から果てに広がる宇宙、驚愕必殺一発技な「素人最強(笑)」麻雀、色あせない青春ノスタルジー、策と勇気の大逆転西部劇。
多様な世界観それぞれが漂わせる独特の空気感の中で、魅力的な人物たちが日常と非日常を渡り繰り広げる営みと、そのあまりにも小気味よいやりとり…ハズレが1本もねぇ! どれを読んでも面白過ぎる! この面白さを形容できる文才が欲しいがないので、とりあえず「面白いマンガが読みたきゃコレを読め!」と叫んでおきます(投げるなよ)
…まー、各々好みがあるだろうと思うので、もし「イマイチ…」と思ったら御免!(ソコまで言っておいて弱気!?)
私的には『制服は脱げない』が猛烈にツボで、「コレで(でも尺はこの4Pのまま)1冊読みたい…そしてソレを忠実にアニメ化したやつが観たいなぁ」と思い。
『エメラルド』は、よくある『逆説的立証』のネタをメリハリの利いた語り口で魅せて頂けたことに感動。著者氏の描く(単純なバトルに限らず)『戦う女性』は、本当に美しい…。
…しかし『無限の住人』は、その長さに心が折れて、途中で購読を断念したという…完結した時にまとめて読みたいと思っておりますよ(^^;;)
■ 『え!? 絵が下手なのに漫画家に?』
え!?絵が下手なのに漫画家に? (ヤングチャンピオンコミックス)
- 作者: 施川ユウキ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2009/11/20
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自分の想い出のアルバムにもそっと挟まっていそうな出来事の数々が、著者氏独自の目線で面白興味深くえがかれていて、かなり面白く、そして時折切ない気持ちを覚えたり。
まぁ絵の上手下手はさておき、「著者氏の作品はやはり、この絵だからより味わい深く感じられる気がするよなぁ」と思いました。
とりあえず、『押入に秘密基地を作成&外界を妄想』は、基本だよね?
■ 『百姓貴族/1巻』
- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2009/12/11
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しかし笑いと同時に、肉を含む食料生産の現場を経験された方は、『食事』に象徴される『人が生きる事』の根元にある重みと意味(それは転じて『死』をも想う)を『生き方』として纏っておられるのだなぁと感心させられました。そりゃ作品の語りに説得力が生まれる訳だ(いやもちろん『表現者』としての技術の高さに因る所も大きいと思いますが)
一般(?)家庭ながらもやはり田舎育ちの自分としては、『雪の大地にSOS』とか、『米なんて買わない』とかいう点ではちょいと共感もしたり。
ちなみに自分の田舎(新潟)の食料自給率は99%(らしい)。
「とりあえず米を食ってりゃイケそうだし(暴論)、酪農はアレだが水産物があるし、原子力発電設備もあるし、こうなりゃもう独立国家(以下略)」というヨタ話は、酒の席でよく語ってたなと。
あと、マンガは出身作家多いし、同人活動盛んだし、アニメはIGのスタジオがあるし、結好ダメいい具合に自給自足できそうだよなぁとか?(笑)
隔月刊行誌での8P連載なのでまとまるのに時間がかかりそうですが、続巻の刊行を楽しみにお待ちしています。
ちうか、本当にありうるんだなぁアレ!
■ 『cafe吉祥寺で 二番煎じ』
- 作者: ねぎしきょうこ
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2009/11/25
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相変わらずのカオスっぷりが笑えるやら嬉しいやらのシリーズ続巻。
しかし秀太の不憫さが割増されているというか、その点に於いて今巻の主役は彼以外には無かろうかと(笑)
だがそんなオモロイケメソには目もくれず、店長の娘(素敵幼女)に釘付けにされる自分。かぼちゃぱんちゅ(てかアンダースコート的?)がネ…(病気)