10/4/25〜4/27

■ 『とりどりことり/3巻』

とりどりことり 3 (ヤングジャンプコミックス 愛蔵版)

とりどりことり 3 (ヤングジャンプコミックス 愛蔵版)

仏教系女子校を舞台に少年少女と犬と鳥系がやらかし放題の4コマ、完結。
各キャラの関係性や動物組の活躍が俄然面白くなってきた所だったので、これでお別れというのは、もったいないやら寂しいやら。
「では第二部でお会いしましょう!」とか言われても違和感なさげに、ものすごいナチュラルにスパっと終わったなぁと…まぁ、らしいっちゃらしいのですが(笑)
ともあれ著者氏の次回作を楽しみにしております。

■ 『鋼の錬金術師/25巻』
鋼の錬金術師 25 (ガンガンコミックス)

鋼の錬金術師 25 (ガンガンコミックス)

『最強』に立ち向かいし高潔なる老兵と戦士との永別。全ての源へと集わされた5本の柱。避けては通れぬ障壁を打ち壊さんと、肉体と魂を賭した闘争は、今もなおも続く。
アームストロング少将、ホークアイ中尉、そしてメイ。
立場も年齢も異なる『女性』たちによる闘いと、それ以上にその情動的な部分でのバイプレイが際立って印象的に感じられた巻でした。
互いの『存在』、その意味そのものをぶつけ合うようなスカーとブラッドレイの死闘にも、意識と呼吸を奪われましたなぁ。
容赦も妥協もなく『幕引き』へと突き進む圧倒的最終局面…に魅せられつつ、やはり今回も巻末ネタで爆笑させられました。
著者氏のこのセンスつーか、バランス感覚の匙加減がたまりませんよ。

■ 『潔く柔く/12巻』
潔く柔く 12 (マーガレットコミックス)

潔く柔く 12 (マーガレットコミックス)

たったひとりの『愛しいひと』を喪い、少女時代に決別したままだったカンナと朝美は、『大人』になってようやく再会した。けれど『忘れず、けれど乗り越えた』朝美は気付く…カンナの時間は、ハルタを喪った時から止まったままなのだと。
それでも…同じようにかけがえのない存在を喪い、その影に翻弄されながらも『罪』を背負いながらも前へと進もうとする禄の姿に、カンナの心が、その凍てついた時間がようやく動き出した。
クライマックス直前で、今まで語られたあらゆる全てが有機的に繋がり収束してゆく様が、痛みにと共に光にも満ちているのが心地よく。
不器用な距離で互いを推し量りながら、ぎこちなく不器用に触れ合ってきたカンナとハルタ。どうかふたりが温かい場所へとたどり着けますように。
ソリャそうと野原先生、グッジョブ。著者氏の作品に於ける、『ちょっぴり貧乏くじ』だけれど『誇り高き恋の敗者』な人々が、自分はとても大好きです。

■ 『アニコイ/3巻』金持ちお嬢様な生徒会長とのフラグを立てたり、引きこもり系天才アニメータ美少女を戦力に引き込んだりしつつ、『アニメ部』の作品作りもそれなりにそこはかとなく進行中?
会長に『アニメのなんたるか』を熱く語る世継の熱弁がツボって爆笑<いや…笑いごとじゃないがな〜(^^;;)
と思うと、アニメ作品はアニメーターの墓碑みたいなモンだよな?<嫌な例え
あと、高時の「ただ優しく柔らかいモノに囲まれ愛でたいだけなんだ!!」という主張にも「うん、だよね〜」と深く頷いたり。や、でもその単純な記号だけでは満たされ切らないのが、ヲタの因業さなんだよね〜<とか適当にホザく
出たとこ任せに爆走しつつも、目的に近づいてゆく一同の愉快な活躍がオモロいですよ。やっぱアニメ化だよねアニメ化!
…の前段階として(だよね!そうであってくれ!)のドラマCD化。原作のようにテンポと勢いのいいモノになるなといいなぁと願っております(いやドラマCDって、何かビミョ〜に緩いテンポになりがちだよなぁとかいう偏見が…)
つーワケで、リリースされたら貸して下さいエラいひと〜!(例によって他力本願でアレな方向を眺めつつ絶叫)