10/7/1〜7/2

■ 『鉄腕バーディーEVOLUTION/5巻』

鉄腕バーディーEVOLUTION 5 (ビッグコミックス)

鉄腕バーディーEVOLUTION 5 (ビッグコミックス)

昏睡し続ける小夜香の『記憶』をその身に宿し、懸命に失われた『自分』を探し続けるさやか。だが、殺戮人形の体を持つ少女の内に自身を苛む罪悪感が蘇る時、その暴走する贖罪は新たな哀しみと、有り得べからぬ…しかし必然とも言える運命の邂逅を、バーディーとつとむにもたらした。
何かもー…どうにもいたたまれぬ状況を、(内心の葛藤はそれなりに描写しつつも)あくまで淡々とえがく著者氏ならではの抑制の利いたリアルな話運びが、逆に事の本質的悲劇性を雄弁に語っているのが堪えるというか…小夜香も心配なのですが、『もうひとり』であるさやかの行く末にデスフラグしか見えないのがやるせないのですよな…。
まーソレはさておき巻末ネタ。バーディーの「え、今更?」なサービスポーズ(いや、ソレもソレで喜びますよ自分は!)はともかく、そのものではなく「ネタ中のあの役者さんなメガネっ娘バーディーさんが、そんな大胆決断を…っ!?」…とかいう背景を付与すると、誰もが激しく萌えるギャップ萌えだと思うのですよな。かーいいなぁ、役者バーディーさん<いや、オリジナルも可愛いですよ!(^^;;)

■ 『放課後のカリスマ/4巻』
放課後のカリスマ 4 (IKKI COMIX)

放課後のカリスマ 4 (IKKI COMIX)

学園で生徒として暮らす偉人のクローンたちのお披露目式たる『文化祭』。
だがそれを襲撃し、血みどろの殺戮を成したのは学園の卒業生…先代のクローン達だった。
事件の首謀者たる人物・カイ…のみならず、他にも複数の自身と似た者達がテロに荷担していたと知った史良は、自身とそれを取り巻く環境の異様さに、改めて違和感と疑念をその胸に抱く。
現段階では『覚醒』というよりも『病状悪化で錯乱暴走(の萌芽)』と表した方が妥当そうなヒトラー。対比的に、『オリジナルではありえない自分』を絶望の中から肯定し、自己立脚を果たしたモーツァルトにこそ『覚醒』の言葉が相応しいという皮肉な流れが印象深かったのでメモ。
次巻では謎が謎を呼ぶ現況を解きほぐすために時を遡り、テロを起こした先代クローン達の姿が語られる模様。現状をデフォとして、まるで2Pキャラによる外伝を語るようなこの展開…うーむ、一粒で二度美味しいとはこのコトだ<とかいう安直な話でもないのですが、ソコをあえて萌え視点で!
巻末のフロイト先生がハッチャけ過ぎで爆笑。
あーでもいいなぁそのカンジ。世界の根元はエロスに満ちている…まぁ、でもあまり穿ちすぎると逆に食指が伸びないよネ〜(笑)

■ 『カミヨミ/12巻』神剣創生の真実を体感し、現世へと戻った天馬は帝月と手を取り鬼神を退ける。だが、より深き因業の輪に絡め取られたふたりは、最愛の面影を備えた最強の敵を迎え撃つこととなる。
おおよそ王道で定番のキャラ描写と話運びながらも、ゆえに安心のクオリティ。そろそろ大詰めなので、着地点での光景がどうなるのかが楽しみになってきました。恐らくコレと繋がるであろう『あやかし天馬』が読み返したくなりましたが、手放してしまったのですよな〜<つか結局打ち切りで、設定的にあやふやな点が多いしなコレも。
いずれ著者氏の作品を総括する解説本などが出るといいなと願いますよ。

■ 『放課後の王子様/1巻』
放課後の王子様 1 (ジャンプコミックス)

放課後の王子様 1 (ジャンプコミックス)

月初に買い忘れて月末に入手したら、もはや2刷だったという驚きと悔しさ。
テニプリの公式二次創作な4コママンガ。相変わらず著者氏のマンガは(今作では着眼点&ギャグセンスが特に!)最高に面白いのですが、元作品ありきの作品なので元ネタを知らぬ人には薦め難いのがニンとも。
元作品のファンの方は既にチェックしておられると思うので、とりあえず「WJで読んではいたけど?」程度の方にオススメしておこうかと。オリジナルのアレなオモロさとは別ベクトルですが、きっとご満足頂けるモノと確信します(笑)
しかし著者氏には、またオリジナル作品も描いて頂きたいなぁと切望。
うー、久しぶりに『ドラゴンドライブ』をまとめ読みしたくなってきた!

■ 『俺とねこにゃん/2巻』
俺とねこにゃん 2 (2) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

俺とねこにゃん 2 (2) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

著者氏のリアル(但し誇張アリ)な猫馬鹿エッセイマンガ。
赤裸々なねこにゃんライフ&飼い主の挙動の「あるある!」っぷりが可愛すぎるのですが、マイクロスコープはちょっと…(^^;)
つーか写真を見るとかなり美猫なねこにゃんなので、フツーに写真集とかも出して頂けぬだろうかと思いました<マンガである意義を何だと…(^^;;)