10/7/23
■ 『少女ファイト/7巻』
- 作者: 日本橋ヨヲコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07
- メディア: コミック
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冊子は全般的にハイクオリティで超満足でしたが、あえて語るとすれば、トリのみずしな作品の総括っぷり(だがみずしな氏の持ち味も存分に発揮されている)の完成度が異様に高かったなと。
そして表4の浅井神による鏡子フィギュアは、いずれコミックス付属限定版としてマジでリリースして頂きたい! つかもーシリーズとして黒曜谷メンバー全員の商品化を熱望!
さて本編。『魔女』と呼ばれる鏡子の母の、更なる魔女(つかも〜魔王クラス)っぷりと、その前ではもはや『姫』としか見えぬ鏡子の、懸命でひたむきな『少女』っぷりにトキメキが止まりませんでした。あの激憤から一転涙を零す姿…そしてその後の一連の千石とのやりとりが…ああ〜んたまらん!<キモい…
他、練とシゲル(着実にレベルアップ中)や、志乃と三國兄(お楽しみはこれからだ?)など、全般的に『恋』がクローズアップされた展開だったような。
無論それだけでなく、バレーの試合展開も熱かったです。過酷な条件を課せられた練が、それでもこれまで踏み越えてきた苦難と、築いてきた大切な人たちとの絆を胸に出した答え…「バレーをやるためにバレーより大切なことがあるって…今ならわかりますから」と口にした、その一言の重み。そしてそれを経て仲間達を鼓舞したあの宣言。何もかもが胸に染み込む展開でした。
その練が隆子の本性を知っていて、かつ「全部ひっくるめて好き」と言った姿に驚き&トキメキ。更に隆子と学の間にフラグが立ったことにまたトキメキ。
うーん、本当に『少女』で『ファイト!』だよなぁ。『ファイト!』は奮闘であり、それを見つめる側から送るエールの言葉でもあり…熱い!
■ 『ああっ 女神さま/41巻』
- 作者: 藤島康介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/23
- メディア: コミック
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今回も螢一のアイデア勝ちな展開で、「まー、凡庸ではないにせよ『普通の人』が活躍するにはコレしかないか?」と思いつつも、少年漫画的王道展開に燃えさせられたり。
マッチョウーマンなスリュムの男前っぷりに惚れつつ「でも女キャラである意味がなくね?」と思いつつ、時折見せるその屈託のない笑顔に女性ならではの愛らしさを感じて「やっぱコレでいいのか」とも思ったり。
などと随所に脳内ツッコミが入りつつ、何だかんだで個人的趣味としては肯定できてしまう描写だよなと思うことがしばしば。
てか、このシリーズに入ってから本当に少年マンガなノリだよなと。
ソレはソレとして、ベルダンディのノロケ具合は何度見ても萌え愛らしいですな。
■ 『のりりん/1巻』
- 作者: 鬼頭莫宏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/23
- メディア: コミック
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ひとつの出逢いは更なる出逢いを呼び、その連鎖は丸子が予想もしなかった未来へと彼を運んでゆく…風を切り走る二輪車のスピードで。
「男は30越えたら 自転車 ね」と言う輪の母と、その言葉に反発する丸子と。
そして登場人物たちが口にする『自転車』に対するそれぞれの思いと。
そのどれもに共感を覚えると同時に、共感出来ない部分も覚え…けれどその発言者たちの言動にある背景を知ることで、逆に「何故自分はアレに反発心を覚えたのだろう?」という自問を生じさせてくれる物語の妙味。
そこからどのような感情を喚起させられるにせよ、著者氏の読み手を引き込む語りの上手さは流石だよなぁと、改めて感心させられました。
私的には特に杏さんの人物描写と配置が絶妙だよなぁと思い。
主人公である丸子の『屈折』の根にあるものと、その彼がどのように『自転車』と向き合ってゆくのかも気になる所です。
…願わくば、今作はあまり悲壮な展開になりませんように(^^;;)<いや、ソレもソレで著者氏の持ち味として興味深くはあるのですが、この作品はそうでない方がいいよなぁと。
余談ですが、自転車通勤を続けている自分としては、『自転車』(ママチャリだろうがロード車だろうが)を『車』だと認識していない困った運転者が多いなぁという事実に、しばしば辟易させられますよ。でもソレは自転車のせいではないし、自分も手放しで他人を非難できるかといえばそうでもないしなぁとも思います。
まぁそんな思いも含め、丸子の『この先』が興味深くあります。
■ 『変ゼミ/4巻』
- 作者: TAGRO
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/23
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半ば『恐いモノ見たさ』でOADが観たかったのですが、財布の中に残金が足りずに断念しました。いや…でもこの作品を(より強く印象の焼き付く)音声付きの動画として見るのはやはり恐そうだよなぁと(^^;;)
新生あんなによる早速のヤリっぷりとヤラレっぷりに、「やはり変ゼミ、パねぇな!(笑)」と笑いつつ、その後の逆襲でおお〜と拍手。
蒔子先輩の更なるミステリアスな魅力に掴まれつつ、以降のあんなとのVSフラグ(?)が気になる所で。
アレでナニな美和子さんの語りによるエピソードが、存外おだやかでいい話に思えてしまったのは…まぁやはりあの絵柄による効果が大きかったのかなぁとか<つかリアル系の絵柄でこの作品のネタをやられたら、正直読めませんよ自分には(^^;;)
■ 『BILLY BAT/4巻』
- 作者: 浦沢直樹,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/23
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いや…アレは『ヒーロー』というよりは、ある種の『アイドル』的ポジションだよな?<つー形容も何か違うよな
ビリーバットが嘯くように、本当にケヴィンが『描く』ことで歴史は変わりうるのか否か…今我々が知る歴史は、ケヴィンの成功を意味するのか失敗を意味するのか。
『語り部』として選ばれたケヴィンの、受難多き旅の先にはどのような地平が広がっているのか…物語の発する引力は、巻を追うごとにいや増すばかりです。