Terror@嘘喰い


■ まー、ある種の様式的テンプレな出だしと、その順当な結末。
平時に増して意味のないネタを2色で塗りました。無意味極まりないな(^^;;)



■ UP時はもう木曜朝なので、今週の201話感想。
■ 人が人であるが故の『弱き心』により過ち、犯したその罪が今、ついに清算の時を迎える。
■ 高き理想を掲げて共に切磋琢磨を続け、互いを尊敬し合いながらいくつもの戦線を駆け抜けてきた、かけがえのない盟友。
だが、そこにあったはずの深き想いが、それぞれの『虚栄心』や『墜ちる恐怖』により歪められた時…彼らは諸共に道を踏み外した。
■ 轢き逃げ事件の真犯人であった金子Pは懺悔の余地無く公の場で断罪され、しかし長らくその生贄とされてきたオッシーは、自身を苦境へと落とし込んだ彼の真意を過たずに汲み上げた。
ずっと自分を欺き続けてきた『相棒』は、それでもふたりの絆を裏切ることは決してしなかったのだ、と。

■ このエピソードの開始当初に感想(終盤参照)で記した疑問に対するアンサーが得られた終幕。
■ 『天は自ら助くる者を助く』。
それは大いなる存在の助けを求めるほどの窮地にありながらも、『神頼み』という怠慢たる虚実に抗おうとする弱き…だが強くあらんとする『人』の願い、あるいは決意が詰まった言葉。
その理念を据えた盆(回り舞台)を、他ならぬ『罪人』たちが成す『因果応報』を動力として大回転させた世紀のTVショー。それを演出し切ったのが、テリブル・プロデューサーの斑目さんでした。
■ しかし斑目さんはそこにあった罪を、そして関わった罪人たちを、自身が裁くことはしませんでした。よって無論、救ったりもしませんでした。
まるで「もしそこに断罪や救済があったとするならば、それすらも当事者たちが産み出した『結果』に過ぎないのだ」…とでも言うように。
そう、人を断罪するのも救済するのも、それを真にできるのは『神』でも『悪魔』もなく、同じ『人』だけなのだから。

■ ですがそんな斑目さんは、『人間たる者が尊厳を揺らがせる葛藤』までも利用した一手を指し、それすらをも次なる自身の差し手への布石としました。その深謀遠慮は正に『悪魔』的なレベルだったと思えます。
しかも読み手を狂熱の坩堝へと叩き込んだこの『TV局事変』ですら、彼のえがく『計画』の一端でしかないとするならば、その真の目的はどこにあるのか?
…こえー! 斑目さんはやっぱこえー! しかしやはりソコに痺れる! 憧れ…はしないか(^^;;)
■ いや待て待て。などという言い草も何か、只の個人的心象だけで斑目さんを(善悪と言うより)『超常』に偏った存在へと仕分ける感情的な脊髄反射の所作で、だがソレは自分の『分析・解釈欲求』の望む所ではないなぁ…という自制。
…でもやっぱり、「一連の騒動も斑目さんにとっては『悪魔のオヤツ』程度で、それこそ面白おかしく、半ばカウチポテト感覚で眺めてたのではなかろうか?」とかいう疑念も拭えなかったり。
■ う〜ん…まぁバランスを鑑みつつ、『悪魔・斑目』と『人間・斑目』を並列し観測して(ソレを楽しんで)いきたいなという所存で?<でも自分の程度の認識力だと、単なるマッチポンプな反復横飛びになりそうですが

■ …とかいう私的な内省はさておき、
『罪人たちの饗宴(バンケット)』は幕を下ろしたが、『悪魔たちの狂宴(オルギア)』は、これからこそがその真骨頂。
そこに供され、新たに我々を饗するのは如何なる存在と闘争なのか!?
…みたいなでっちあげの安い謳い文句はともかく、期待感ではち切れんばかりの現在。続きを待ち焦がれる1週間が、また長いですよな〜。

■ てかオッシー、「隠蔽劇の、知りうる限りの全てを明かす」みたいなコトを言ってましたが…TV局長のLファイル関与、ひいてはLファイル(国権たる警察機構による犯罪証拠及び犯人の捏造と隠蔽)そのものの真相を、どの程度まで『明らか』にできるのだろうかなと。
いくら有名人とはいえ、発言だけでなく存在(社会的にだけでなく生命的なモノ)ごと握りつぶされそうで恐いよなぁと。
■ あるいはお屋形様が勢力闘争の一環として、既存の警察組織体系の再編成(ひいては暗諜による更なる権力掌握)を目論んで後押ししたりするだろうか。それとも『賭郎』として握りつぶす側に回るか…更にはソレをし向けた斑目さんの思惑も含め、本当にどこへどう流れてゆくのだろうなぁこの一件は!?