10/8/27〜8/29

■ 『フルメタル・パニック! 11、12巻/賀東招二

『あたしが大好きなあいつは、とにかくしぶといのが取り柄なのだ』

無慈悲な運命と容赦なき闘争の嵐…その中で翻弄されながら、そこでだからこそ芽生えたかけがえのない意思と絆は、たったひとつの特別で、けれどありふれた愛おしい『恋』を鮮やかに花開かせた。
幾多の血と硝煙にまみれながら、曇りなく最強の『ボーイ・ミーツ・ガール』をえがいた作品が、ついに完結!
避け得ぬ犠牲も数多く払い、それでも望む限りの最高の『大団円』での終幕。それぞれが負った傷は決して小さくはないにせよ、それでも彼らの前に広がる未来は、何と誇らしくも輝かしいことか。長らくこの作品を愛してきた読者として、あの『卒業式』に立ち会えたことを心の底から嬉しく思います。
『後日譚』は猛烈に読みたいです! 特にテッサ! 雄々しく誇り高き『艦長』としての役割を真っ当し切った…けれどやっぱり『少女』である彼女の、『私人』としての幸せな姿を拝ませて頂きたいです。
他にも脇を固めたミスリルメンバーのその後の姿や、あと、陣高メンバーの話とか。特に林水先輩…あれほどの人物が今はどうされておられるのか、非常に興味深いです。お蓮さんとはどうなったのだ!? (ラストカットの後ろ姿は彼女ですよね? あそこには椿や瑞樹の姿もあって嬉しかったなぁ…)
とか書いてたら、すげぇ『短編集』を読み返したくなってきたのですが、本棚のどこにあるか分からなくてギャ〜!
血湧き肉躍り、そして胸の底からときめく素晴らしい物語を心ゆくまで味わわせて頂き、著者氏には心の底からの敬意と感謝を捧げさせて頂きたいと思います。本当に有難うございました。