10/10/7〜10/9
■ 『ちょっと江戸まで/6巻』
- 作者: 津田雅美
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2010/10/05
- メディア: コミック
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この世界に於ける大奥の解釈と位置付けの描写も面白かったのですが、やはりそこでのソウビとぼっちゃんの活躍が最高でした。
しかもそこからぼっちゃんの…いや、コレまだ未収録のエピソードだ。
相変わらずその大器を伺わせるぼっちゃんの言動には感心させられましたが、あのソウビを女子の顔にするにはまだまだ…とかいうふたりの距離感が、またたまらなくもあったり。
でもって桜井様の隙の無さに惚れた(笑) ぼっちゃんはアレを越える漢にならねばなぁ…大変だ。
絵師・圭次の『食べることでは埋められぬ部分』のエピソードは、紋切り型の論ではあったものの、静かな透明さで読み手に染み込む語りだったなぁと思いました。人はパンのみにて生きるにあらず…肉も食わせろ(違う)(いや、ある意味でそーいうコトじゃね?)
■ 『いぬまるだしっ/6巻』
- 作者: 大石浩二
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/10/04
- メディア: コミック
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でもああいう日常的な困難に、子供ならではの浅薄(だが当人は超本気で必死)な立ち向かい方をする経験は、誰しもにあったんじゃないかなぁとか思うのですが…どーすかね?(自分にはありましたよ)
今巻で一番好きなのは掃除ロボットの話。
状況のナンセンスさに加え、あまりにいい話過ぎてその不条理に対し突っ込むに突っ込めないたまこ先生の姿でスゲぇツボに入りました。ラスト3P辺りはもうモノローグでですら突っ込めなくなっているたまこ先生が呑み込んでいるであろうツッコミを想像すると面白すぎます(笑)
あと、ゴリラの話と野球のオチが好きです。
しかしファンとしては、病気すらネタにする先生のお気持ちはオモロ理解できるのですが、とりあえず先ず健康を大切にして頂きたいですよ(^^;;)
■ 『弱虫ペダル/14巻』
- 作者: 渡辺航
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/10/08
- メディア: コミック
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「もしもの時は」と田所から託されていた言葉とチームの勝利ために、巻島は非常な決断を下すが…。
『チーム』を守るために断腸の思いで決断した巻島の言葉を、その想いを正面から受けとめて、それでも、だからこそ揺るぎない態度でそれに逆らった坂道の真っ直ぐで強い決意の姿に滾りました。
…が反面、『絶望的な最下位からの追走劇』という図式は既に見てしまっているので、エピソード認識的には「何かカブっちゃってるかな〜?」という印象もあったり。
とはいえ、今度は坂道ひとりではなく体調不良の田所を引き上げつつの猛追で、しかもそのために坂道の選んだ手法には、「おおwww」と笑わされつつも燃えましたよ。コリャもう『恋のヒメヒメぺったんこ』のCDを付けた特装版を刊行するしかないですよな! いやマジで!
■ 『ちはるさんの娘/1巻』
- 作者: 西炯子
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2010/10/08
- メディア: コミック
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心はいつでも少女、だけどやっぱりお母さん!な、そのお歳とは思えぬバイタリティ溢れるちはるさんのナチュラル大活躍と、ソレにやんわり振り回されるちなつさんや周囲の人々の姿が、何ともまぁぼんにゃり心地よいことか。
自身の持ち味を活かしつつ、掲載誌(読者層)や物語ごとに作風をコントロールされている著者氏の、その技術とバランス感覚に改めて感服させられました。
とかいうお題目はどうでもいいとして、ぼんにゃり和まされつつ上質の『物語』を堪能させて頂きました。続巻もとても楽しみなのですが…ちはるさんのお歳がお歳なので、以降の展開に若干の心配もあり…。
いや、百歳まではまだ20年もある! ちはるさんにはまだまだずっとお元気なままで頑張って頂きたいものです。
■ 『ふわふわポリス』
ふわふわポリス~比留ヶ谷駅前交番始末記~ (フラワーコミックスアルファ)
- 作者: 西炯子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/10/08
- メディア: コミック
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そんな凸凹コンビのふたりが、日常の延長にある些細な(だが軽くはない)犯罪と期せず遭遇し、それを解決してゆく短編連作集。
追われる側である犯人の事情や人物像もえがきつつ、小さく見える事件からそこに関わる人たちが織りなす物語を綴った作品集なのですが、物語の面白さ以上に、もーふたりの婦警さんが魅力的過ぎてたまらん癒されました。
それに関わるダメ〜んな男子との、婉曲にも程がある恋愛の気配(だがあまりに遠すぎて、具体的にどうこうはなりようがない)がまたいい具合のスパイスで、作品全体にいい塩梅の柔らかさが醸し出されているのですよな〜。
というワケで著者氏の作品の中でもかなりお気に入りな1作となりましたが、惜しむらくはコレが単巻刊行だということ…ここからまだまだ広げて行ける&頂きたい作品なので、惜しすぎる…っ! 続編を猛烈熱烈に希望致しますよ!!!
■ 『ひらひらひゅ〜ん/4巻』
- 作者: 西炯子
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2010/10/10
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良し悪しどうこうではなく、「あ〜、そこに着地するんだ〜」と軽く驚きつつ感心した展開と終わり方だった最終巻。ある意味スタンダードな著者氏の作品的というか、既刊の内容や構成を振り返ってみると、至るべくして至った流れだったかなとも思い。いや、でもそういう部分も好きなのですが。というか、ソレこそが真骨頂?(そいや3巻を読み返してみたら、もうちゃんと伏線が張ってあってスゲぇなと思ったり)
以下、作品感想とは別立ての自分メモ。
いや、『「腐女子の方々は、如何様にして掛け算の左右を振り分けているのか?」というのは割と長年に渡る興味深い疑問だが、考察を重ねるも結局未だに解答が見えていない』という話です。
(あ、至って真面目に考えているのですが、不愉快に思われた方には陳謝)
その延長としてふと、「んで、彼らは『掛け算』にした場合、どちらが左でどちらが右になるのだ?」と考えたのですが、結局自己内では答えが算出できなかった辺りに、自分の限界(てか未熟さ?)を感じました。
いや何つーか、考えた末に「どっちでもアリじゃね?」と思ったら、そこで思考停止したというか…カップリング論争をするちゃみいと青葉(@辣韮の皮)のような人たちからは、両方から責められそうなヒヨり方だよなぁと。難しい…。
あー、そいや『掛け算の左右項の、転換しがたい深くて暗い溝』ってのは、男子認識での百合カップルとかの場合はどうなるのだろうかなと?
女子認識の801の場合よりは曖昧そうな気もするのですが、そっちもそっちでよく分からないのですよなぁ。左右項以前の『組み合わせ』自体が問題になってきそうな気もするのですが…やっぱり難しい…。