Eeny,meeny,miny,moe @嘘喰い


■ 極限状況では生じるかもしれない奇妙な連帯感を幻視する試み?(嘘)



■ UP時はもう木曜朝なので、今週の228話感想。
■ 「ハッタリの作り話なのか、あるいは観察によるプロファイルの結果なのか…にしてもディテールが妙に具体的だなぁ?」と思いつつ斑目話を拝聴していたのですが、斑目さんはごくフッツーに、このタワー勝負より以前に『捨隈vs梟』の賭郎勝負を『観て』いた(捨隈の存在を知っていた)という…をををい!?
しかも224話で斑目さんが見ていた夢の描写の中で既に、その事実が織り込まれていたという…いや流石に気付けませんてアレは(^^;;)

■ 「捨隈はカラカル(アイデアル)の手駒ではないか?」と思われていた時期がありましたが、ソレは梟の方だったというゴイス反転オチ。
そしてカラカルが口にしていた『あなたが欲しい物』というのは『零號立会人(との號奪戦の機会)』だったようですが、ソレを盾に斑目さんとの賭郎勝負を目論んでいたカラカルの思惑は、結果不発に終わった(というか、同じ計画をまんま蘭子持って行かれた)ワケですな。丈一に続く立派な『かませ犬』っぷりで、カルちゃんガッカリ。<カルガモかランドセルのような略称だよなぁカルちゃんてw
■ つーか「vsアイデアルの流れなのか!?」と読者を沸かせたあの壮大なフリすらも、より大きなネタの一部として消化されてしまうというこのひっくり返し具合…いや酷い…そして凄ぇシビレた!
でもどーするんだろうなぁというか、このパターンを破棄して今後どうやって本筋に絡んでくるのだろうなぁカラカル&アイデアルは?<このままフェードアウトだったら爆笑しますが<流石にソリャないわ(笑)
■ てコトは、220話の『捨隈vs梟』の描写時にカメラを通じてソレを見ていた(&記録していた)のは、アイデアルの人員(カラカルないしその手下)でしょうか?
と考えると、あの録画ディスクを斑目さんに送ってきたのはカラカルなのだろうか? あるいはカラカルからの通報(笑)後に別ルートで入手したのかどうか?

■ というコトで、『実は斑目さんは事前に捨隈の情報を掴んでいた』という衝撃の新事実が明らかにされました。
一見『御都合展開』っぽくも思われそうですが、『カラカルとその事前行動』という布石もありましたし、私的にはその唐突感も『予定調和』として組み込まれる範囲のものではなかったかと思います。
■ しかし…であるならば。もし斑目さんが口にした『捨隈の情報』が、『事前に知っていた捨隈の存在を調査することで得たもの』だとしたら、捨隈と蘭子(とレオ及び雹吾)の繋がりも、事前に見えていたのではないかと思うのですが…。
ですがその割には(マルコの様子を見ると)、事前に察せられたであろう『タワー内に蘭子の手駒の伏兵(レオ)がいる可能性』(及びソレへの対処)をマルコに示唆した気配がないのはどういうコトなのだろうかと…。
■ ああ、でも斑目さんはマルコから『レオと関わり合った話』を聞いていない可能性もあるのか。というか、マルコに難しいことを言っても混乱させるだけだと思って、ソレについては何も言わなかったのかなぁ?(あるいはまだ読者に明らかにされていない『マルコへの指示』に、ソレについての何らかが含まれているのかも?)

■ で、斑目さんが滔々と語った『捨隈の過去と人となり』について。
ソレを読みながら、「自分が斑目さんに対して漠然と感じていたイメージと少なからぬ部分でカブっているかも…」(『極度に過酷な環境が怪物を産む』、『目の奥に怒りを抱いている』、『プライドの高い自信家に見えるが、勝負(勝利)に対してなりふりかまわぬ貪欲さ(飢餓感)を持っている』、『躊躇のない、半端ない決断力』など)と思いましたが、肝心の斑目さん本人は、その『捨隈』という存在をどう思っているのかなと。
■ いやまぁその『印象的な相似性』というのはあくまで自分の私見であって、作中の斑目さんの実像は全く違うモノだろうので何とも言えませんが…その在り様を「今まで相対した中で(精神の強度が)一番強い」みたいに認識していた捨隈とその成り立ちについて、斑目さんは何か思う所はなかったのだろうかなぁという疑問は抱いてしまいます。
このドティ勝負の決着時には、そんな斑目さんによる『捨隈に対する私見』が見られたらいいなぁとは思いますが…語られますかね?
■ まーそもそもなー、斑目さんの話も本当に『調べて得た情報』なのか、『観察から得た情報を元にした可能性の話』なのかは明らかになっていませんしな。
あるいは『実像としての捨隈』が、他ならぬ彼自身によって語られる時は来るのでしょうかね。
[参考リンク] 黒孩子(ヘイハイズ) − Wikipedia

■ それにしても、この時の『捨隈を揺さぶり、その様子を観察する斑目さん』の姿は、また何とも悪魔的だったというか…『肉(人の内実)を目で味わってきた(そしてソレを勝利への供物としてきた)』って、斑目さんの人物描写としてはこれ以上なくマッチしたすげぇ形容だったよなと。ゾクゾクしました。
(ぬ〜、『うみねこ』的に形容すると『知的強姦者』な風情?)
斑目さんasヱリカ探偵なネタは(需要は無かろうが)私的にやっときたいなぁ(笑)という個人メモ)

■ さて、本筋で焦点であるドティ勝負の2ターン目についての考察てか妄想。

【先攻】斑目さん/[11]をコールして不正解
【後攻】捨隈/[10]をコールして不正解
・観戦者(含む読者)には、『捨隈の珠数が1〜9個』であると判明
 (同時に斑目さんの珠数は1ではないと判明)
斑目さんは『自分の珠数』を考慮することで更に、
 捨隈の珠数の [ありえる数] の『範囲』を狭めているはず

という1ターン目の流れを踏まえつつ、斑目さんがコールした[12]という数について考えます。
斑目さんが、本当にその言葉通りに『捨隈の珠数は[5]だと想定して[12]を選択した』とすると、斑目さんの珠数は[7]になります。
しかし見て分かる通り、『相手の珠数を明確に指定した上で、珠の総数(正解数)を宣言する』というのは、『自分の持ち珠数を宣言しているのと同義』です。
多少なりとも安全策(可能な限りの情報秘匿)を取るならば、『自分が想定している相手の珠数』は明かさないのが基本なワケで、斑目さんの『宣言』は(それにより捨隈に表れる変化から真偽を読みとろうとする意図であったとしても)あまりに無謀な気がするのですよな。
■ そして[12]という数字。コレは[11]の次に自分の所持数を相手に悟らせにくい数である[10]と同等の意味の数(安牌)です。
前述の疑問に加えて、この局面でその[12]という数がコールされていることに妙な違和感を覚えてしまい、「実は斑目さんはこのターンではなく次の3ターン目でトドメを入れる気でいて、このターンの[12]コールはそのための布石としてのハズレ選択(その場合は当然、暗黙のウチに宣言した自己の珠数も嘘)なのではなかろうか?」てな予測というか妄想が頭をよぎります。
■ しかしコレもコレでかなりのバクチ(捨隈がこのターンで正解すればそこで終了)なのですが…もしその危うさも織り込み済みでのバクチ選択、かつ、だからこそのラストの不敵なギャンブラー顔だとしたら、スゲぇ燃えるなぁと思うのですが!(私的趣味全開)
あ、そいやラストページの突然の腹チラは、女性層に対するサービスカットなのでしょうか?(笑)
■ …という妄想です。ちなみに「じゃあこの[12]コールは、具体的にはどんな布石?」と聞かれても、サッパリ分かりません(相変わらずの投げっぷり)
■ ぶっちゃけドラマツルギーだけ鑑みても、『このまま斑目さんが正解して終了』とはならずに捨隈の手番まで回りそうな気がしますが?(単純に、その方が盛り上がると思うので)
それに、あの斑目さんに「イカサマだとは思えない」とまで言わせた『捨隈の勝利の秘密』も明らかになっていませんしねぇ。読者としても、ソコには何らかの理屈やトリックが欲しい所で!
…とか散々言ってて、来週爽やかに決着してたら笑えますが。



■ ヨタ話はさておき、依然緊迫感の高まり続ける『異型全血輸血』を賭けた死の一騎打ち。体力も精神力も限界ギリギリの斑目さんが、命と勝利を賭けて臨んだ『金属反応』の結末や如何に!?
それを取り巻く周辺状況の荒れっぷりも含め、先の読めない流れに翻弄される心地よさがたまらんですよ。
■ ソリャそうと回想時の梶ちゃんに対し、かつてないほど好感を覚えました。
「全くお前って奴ぁよ〜…も〜本当にこの…大バカヤロウのブラザーめwww」ってなダメ共感具合で。どんな状況でもエロスは重要(笑)
■ あーあと、「満身創痍な自身を見て嗤う『観戦者』たちの、届くはずのないその嘲笑を、しかし斑目さんは識(し)っているのではないだろうか?」という私的印象をメモ<いや勿論超常能力に因るモノではなくてなwww