執事喫茶(無人島支店)@嘘喰い


■ 巻末外伝を読んでて気になった点に、ダイレクトに突っ込んでみました(笑)
思いっきりネタバレしてますので、20巻を未読の方はご注意を。



■ 以下、20巻の感想。(230話の感想は3/16の記事に)
嘘喰い 20 (ヤングジャンプコミックス)

嘘喰い 20 (ヤングジャンプコミックス)

帝国タワーで貘を待ち受けていたのは、予測しえぬ挑戦者と苛烈な試練。
死闘に挑む者と立ち会う者…そこに臨む誰もが己の全てを賭け、今こそ決戦の火蓋は切って落とされた。
そしてその傍らで、勝負の成否を巡り対峙していた暗謀とSATもまた、各々の威信を賭した『決闘』を始めようとしていた。
その内外に集う魑魅魍魎を嘲笑うかの如く、沈黙をもってそびえ立つのは『業の櫓』。『屋形越え』という名の『天へと至る十三階段』に挑む権利を賭け、自らのカルマをもって互いを食い破らんとするのはふたりの罪人。
『真実』を手にした者のみを救うという教誨師の前で、未来を赦されるのは果たしてどちらなのか?

■ 細かい所は以下の【雑誌掲載時の感想記事】で。
209話210話211話212話213話214話215話216話217話218話219話

■ 多面多層を自在に行き来し、そのどれもが大胆で興味深い展開を並列にえがく『帝国タワー編』が本格始動。
この離れ業をこなしてのける著者氏の構成力に舌を巻き酔わされる最新刊。
■ そいやいまだに『ドティ/ルール』で検索されていらっしゃる方がおられますが、209話感想(の冒頭)をご覧頂ければなと。
(もうコミックスが発売になったので大丈夫ですかね?)
■ 現在の連載分の展開を鑑みると、1ターン目の後攻で(一見同等の意味を持つ[12]ではなく)[10]を選択した捨隈の差し手が妙手であったことを実感できます。<いやまー[12]を選択しててもソレはソレな展開になったでしょうが、『見せ方』としては[10]を選択した場合の方が分かり易かったよなと。先生はそこまで計算されていたのだろうかと…スゲぇ。
■ そいや連載で読んでいた当時の自分は、『ありえない数』の定義が今イチ掴めず煩悶していたようですが、まぁ要は『正解数を知るゲームマスターの視点』ではなく、あくまで『時系列(てか勝負の展開)に即した、プレイヤーの主観(推測)とそれを観測する客観(推測)に齟齬のない判断』によるジャッジなのだよなと。<すみません、コレも分かりにくい言い回しですよな(^^;;)
■ この巻収録のエピソードをまとめて読んでいると、斑目さんが思っているよりもっとずっと獰猛な生物であることを改めて実感するなぁとか。
そしてソレが意外でない貧弱さ(笑)と共に描写されているギャップがまた、斑目さんの本質にある強さと魅力を引き立てているのだろうかなぁとか。
■ 204話の「じゃ お先に…」からの尻餅と、「読み損なったか捨隈…」からマルコとのワンカットの、あの『たった2コマの狭間に横たわる間』のキレが凄まじいです。何度読んでも笑えるもんなぁアレ。
■ 夜行さんが「やることは同じ」と號奪戦に臨んだあの態度から逆説的に鑑みるに、遡って『嘘喰いの敗北を望む』というあの発言は、「勝利した嘘喰いは屋形越えに挑み、お屋形様を脅かす存在となる」という危惧を抱いていたがためのものであり…即ち、あの発言の段階で既に夜行さんが斑目さんの勝利を確信していたが故のものだったのだろうかなぁとかいう妄想。
■ 『ゴート』なのに『羊』となってるのは、勘違いというよりは『生贄』(ないしは『供物』)のイメージ連鎖的な置換なのだろうかなとか?
■ そいや『あの男の狙いが分かるまでは』という台詞の、示唆される『人物』と『目的』はいまだに判然としていなかったなぁという思い出しメモ。

■ 夜行さん&撻器という現在の勝負の立会人コンビで、いきなり『流されて無人島』な巻末外伝ネタ。<いやノリとしてはガンガンのラブコメなアレというよりも、むしろマガジンのアレなサバイバル具合か?(笑)
■ 賭郎に『慰安旅行』とかいう制度があるのか!?
でも立会人が全員一気に行ったら業務が滞るよな!?
しかも飛行機に乗って行く、そしてその途中に無人島が存在する航路ということは、行き先は海外か!?
…といったツッコミが即座に脳内に浮かびまくりましたが、撻器が『ヤコーヒー』に対して戦慄していたのが一番驚いたなぁとか。
いや、作中の能力や態度や切間一族だということを鑑み、撻器はデス珈琲の影響を受けなさそうだよなぁと勝手に思っていたもので。
ああ…撻器でもやっぱ恐いんだアレはwww
■ 『お笑い』としてはアレでもう十分に完結しているレベルだと思うのですが、「この先どうなるんだ?」とか「じゃあ今まで撻器はどうやってデス珈琲をスルーしてきたんだ?」という点が気になりますなぁ。
続くのでしょうかね、あのネタは?