連載分感想(244話)

■ UP時はもう木曜朝なので、今週の244話感想。
■ 蘭子とマーティンによる『暗闇電撃鬼ごっこ』が決着。
仕掛け側(&狂化した)マーティンが優勢に見えた場面もあったモノの、種明かしを見てみれば、実は『マーティンの心臓停止(意識消失)』の段階で既に蘭子の『仕込み』は終わっており、圧倒的な蘭子勝利の展開だったという。
■ 知と暴だけでなく、スタイルと気っぷの良さまで兼ね備えておりますよなぁ姐さんは…あの一連の流れから至った『別れの言葉』のクールさと、胸元の素敵なはだけ具合にまたしても痺れまくりましたよ(笑)
■ でもって「ホラー嫌い」な姐さん! ヤベぇギャップ萌える!(笑)<そいや『雄牛』の時にもそんなことを言ってましたっけな?(郁斗に付いた焼け跡を見て「こういうのは苦手」みたいな?)
■ 余談としては、蘭子がAEDの音声メッセージから稼働順を思考し察するくだりに、そこはかとなくテキストアドベンチャー系のゲームを連想させられて、「ゲームだったらメッセージ順列の違う数種の選択肢を提示され、その選択に失敗したら即バッドエンドだよな(笑)」とか思ってしまいました。
■ あとマーティン…『86人目』て、随分と(嫌な方向に)頑張ってたんだなぁ。
てか、何で『Record85』なのかなと。蘭子を主眼にすると『Record86』の方がしっくりくるような気がするのですが…ああいや、マーティンの犯罪履歴(人生そのものと、その終焉)を暗喩しているのだと考えると、やはり『Record85』でいいのか。



■ さて、前回蘭子が言っていた『カラカル側と共通する[目的]』とは、嘘喰いの『暴』であるマルコの非殺傷無力化…と同時に、正解数の入力手段(達成できれば『屋形越え』の権利)の獲得でした。
■ しかし「私のと同じ…」という台詞から察すると、『そのための武器』(キシラジンを仕込んだのフレシェット散弾装填の銃)自体は蘭子も既に所有している(ソレをどこに持っているかは不明)ようなので、彼女の行動は『マルコ制圧の手段』を敵対相手から奪う(ことにより自陣の専有手段とする)ため成された模様。
■ ただ、前述の『手段(武器)』は蘭子もカラカル同様に用意していたモノの、斑目さんから『マルコの網膜を使って入力を試してもいい』という申し出を受けた事で使うに至らなかったワケですよな。あまつさえ蘭子は、その申し出に乗らなかった(自らの勝算のために使わなかった)。
…とすると、今回の対カラカル戦は、単に『敵対者の殲滅』や『勝利手段の奪取』といった単発の『戦術』でなく、『自らの勝利の策を阻害する者の排除』という一段上の『戦略』のための戦闘だったのかなと?<すません、上手く纏まらない(^^;;)
■ んー…で、その蘭子の『勝利のための目算』の具体像は未だ不明。
というか、「本当に『屋形越えの権利奪取』が目的なのか、とか考えるとそもそも捨隈も、本当に味方つーか鞍馬組の一味なのかどうか?」という点が疑問であるよなと。
■ …にしても、『蛇の道は蛇』とはいえ1人の職人の所に集まり過ぎだろアンタら(笑)<まーでも実際、何にせよどの『業界』も存外狭かったりもするよな?

■ 一方、レオを補助に付けた雹吾と、カラカルの死闘も決着寸前。
自ら口にした言葉をなぞらえるように『刃の柄を握る』ことはできたものの、そこには柄だけで刃は付いていなかったという皮肉な顛末。
果たしてこの絶後の窮地に対し、次にカラカルはどのような行動に出るのか? よもやこのままここでフェードアウトにはならぬと思うので、彼らしい傲慢な意趣返しを見せて頂きたいなと期待しております。