11/7/25〜26

■ 『スピカ』

スピカ 〜羽海野チカ初期短編集〜 (花とゆめCOMICSスペシャル)

スピカ 〜羽海野チカ初期短編集〜 (花とゆめCOMICSスペシャル)

小さいけれどいくつもの暖かい気持ち。そしてそのすぐ隣にあるが故に、その冷たさをより感じられる寂しい気持ち。ふたつは別々の分かたれたものではなく、互いが互いであるために不可分な一対。
そこにある誠実さに危うい不安を感じても、物語の神はそれらを暖かく掬い取る。ソレを『御都合主義』と言うのだとしても、自分はその救済に心安らぐのです。努力や思いやりが報われるのは、まぁ理屈抜きで気持ちが良いですよね。

■ 『ポケットモンスターSPECIAL/39巻』
ポケットモンスタースペシャル 39 (てんとう虫コミックススペシャル)

ポケットモンスタースペシャル 39 (てんとう虫コミックススペシャル)

ポケモンは決して可愛いだけのペットなどではなく、意思を重ねて共に困難に立ち向かう素晴らしいパートナーなのだ…ということが、説明ではなく物語の流れの中から読みとれる『交換バトル』エピソードは素晴らしかったです。
真に目指すものを得るために、自身の一部とも言える程の愛を注いだその『仲間』たちをも倒すと決意したプラチナの悲痛な想いと、それに応えた彼女の『仲間』たちの姿がもー…マジ泣けたス!(T▽T)
各々の信念や思惑をもって『この世の裏側』を探し求める人々の群像劇としても興味深く、それらを内包する大外としての『物語』としての吸引力もいや増してきた展開。いやもー本当に勢いが衰えぬなと感心させられます。

■ 『プリプリプラネット』10年前刊行のも所持しているのですが、すぐに出てこないし追加分もあるというので懐かしさで購入。しかし読んでみたらば、物忘れの激しい自分が結構覚えていたなぁと感動する印象深いネタ群でした。スゲぇな著者氏!(でも今改めてみると、初期のは結構ぎこちないよネw)
『罰』の大人組パーティーが大好きだったことも思い出し、ちょっと再プレイしたくなってきました…が、やるなら『罪』の少年少女版からやらねばなぁとも思い、気軽に手が出せぬなと(^^;;)