連載分感想(261話)

■ UP時はもう木曜朝なので、今週の261話感想。
■ 満を持して、斑目さん本人によるプレイバック的検証(答え合わせ)の開始。
『自身が編み上げた推論の穴を埋めるために打ってきた勝負(策)』の解説ですが、最初の種明かしが『捨隈が前開きのままで羽織っていた上着』とか…地味ながらも細かい伏線の張りっぷり、またそれに絡めての『ギャンブルに於いて、[見えざるいくつもの不確定要素]を潰してゆくことの重要性と、それに伴う過酷な決意』の描写に痺れましたよ。
■ 描写と言えば、『スナイパーとの位置関係』というのはうっすら気にしていたのですが、よもやスナイパー側も発砲していたとは…『後方からの(SATの発砲)音』という『情報』は、224話に『斑目さんの夢』の中で提示されていたものの、その音に紛れて狙撃の着弾音もあったのでしょうかねぇ…<正直、あの擬音描写では分からないよなぁ。まぁ分かった所でその意味にまでは思い至らなかったでしょうが。
■ 「結果は想定内(2ターン目への突入)」で、「予想は大はずれだった(『8がブラフである』ことは確定出来なかった)」…てことでしょうかね?
しかしその後の、『捨隈が斑目さんを[生かす]決断をしたことの、本当の意味』(翻せば、斑目さんの言う所の『(塞がった)どでかい穴』)の具体的なビジョンはサッパリ謎。単に『ここで斑目さんに死なれては、斑目さんの持珠数が分からなくなってしまう』という意味なのか、ソレ以外にもまだ何かがあるのかどうか?
■ あと、捨隈が「あの方角のビルからの狙撃を認識…警戒していた」という理由もまだ謎ですが、その辺り(何故『具体的』に狙撃を警戒できたのか?)こそが、『捨隈の真の背後関係』を示唆するものとなりそうな気がしたり。



■ その他雑感。
■ 「何を見た…(以下略)」の見開きページの、斑目さんと捨隈の面相に「どっかで見たような…」感が拭えません。前者は仏像系で、後者はホラーゲーム系。
いや単なる印象記憶で、具体的に何に似ているという話ではないのですが。
■ 与えられた役目を熱心にこなしてしまうカールさんの勤勉さに萌え!
…まぁ『目的と手段が入れ替わっている』感は否めませんが(笑)<その点、黒服の方々はビジネスライクだったよな〜。

■ 『出来事』の表層しか見ていなかった能輪壱號と、詳細は知らずともその本質を掴んでいた夜行さんとの対比が地味に熱かったです。
夜行さんの静かに握られた拳がね〜!<でもソレは、単純に『信頼』ってのとも少し違う気がするのですが…適切な言葉が出てこないなぁ。
また、そんな夜行さんの言葉を反復回顧する撻器の姿もまた感慨深く…。
■ 「やっぱ斑目さんの専属は、夜行さんしかいねぇな!」と改めて思いましたよ。なので號奪戦で是非とも勝利を勝ち取って頂きたい!
ですが撻器もかなり魅力的なキャラなので、『敗者=死』の掟が悩ましい所で…何らかの抜け道展開で、どうにか助からぬモノでしょうかねぇ…。

■ 今までこの作品の『種明かし』というのは、『時機が来るまでは決して開かないプレゼント箱を渡されて、ソレが開く時を待ちながら「中身は何だろう?」とアレコレ想像してはワクワクして、いざソレが開くと自分の想像を超えたもの凄いステキなモノが入っている』…みたいな感じだったのですが、今回は今までになく大きな『プレゼント箱』の開封なので、中身に対する期待もより大きく膨らんでおります。
■ そしてついに今回もそのフタが開き初め、中身がチラ見でき始めてきたワケですが…膨らみきった期待に十全をもって応えてくれそうな流れで、もう辛抱たまりませんがな!
まーソコを焦らされながら待つのもまた楽しくもあり?<M根性が絶妙に刺激されるのか?(笑)