精霊使い 1巻/岡崎武士/講談社

精霊使い エレメンタラー(1) (KCデラックス)万物に宿る心たる精霊。それを支配し使役する者は『精霊使い』と呼ばれ、いにしえより万物の覇権を巡り、混沌のあとに覇者が築く『理想郷』を求めて、『精剣戦争』という名の激しい闘争を繰り返してきた。
だが覇者無きまま前代の戦争が終わり永き時は過ぎゆき…そして現代。目覚めた精霊使いたちが覇権を求めて新たなる戦いを始めた。
戦禍に巻き込まれたごく普通の高校生・覚羅は、想いを寄せる幼なじみの少女・麻美に告白をする。だが直後、現れた水の精霊使い・支葵により、麻美は精霊使いの能力を高める『増殖者』として見出されて連れ去られてしまった。
それに追いすがり瀕死の重傷を負う覚羅。しかし絶対の窮地で、彼は精霊使いとして覚醒した。覚羅こそが今代のエーテルの精霊使い…膨大の精霊を従え、強大なる力を持つ、『理想郷』に最も近き精霊使いだったのだ。
90年代に角川書店から刊行されて『第一部完』の形で完結された作品が、再編集特別版として再刊行。やー、昔のを持ってるんですがね…3巻に描き下ろしで『精剣戦争』のその後の話が収録されるというのでは、もう買うしかなかろうよと orz
何年かぶりに再読したのですが、意外と細部を覚えていてビックリしたり。
「当時めちゃめちゃハマったもんなぁ…」と懐かしく思いました。
そいやその頃、友人との間で「俺の運は森高千里より強い!!」の台詞が異様に流行ったっけなぁ<だがこの『呪文』を口にすると何故かその後、作中と同じくどんでん返し的に不運に見舞われるので、やがて禁句となりましたが(笑)
ところで今回、ルビが『モリダカ』になっていたのですが、旧版ではどうだったっけなぁ?<正解は『モリタカ』ですが、誤植なのか、何か事情があって濁点付きになっているのかなぁとか、まぁどうでもいい疑問で。
とかいうカンジで、年月を経て再読した現在の自分ですが、読んでいると当時の気分になってしまって、現在としての再評価が上手くできないというか…今回の再刊行により、新しくこの作品に触れた読者の方々がどのような感想を抱いたのかが気になる所です。