電撃テンジカーズ 1巻/古賀亮一/メディアワークス

電撃テンジカーズ 1 (電撃コミックス EX 75-5)日本で暮らす少年学生が下校途中で引きずり込まれた異次元の穴…その先は『ドキッ☆三蔵だらけの天竺ツアー! ポロリもあるヨ!!』な世界だった!?
慢性的な『悟空不足』に苦しむ『なんちゃって西遊記』な世界で、アイテムを身につけたせいでうっかり『悟空』になってしまった少年は、巨乳メガネで天然ボケな三蔵様のお供として、ツンデレロリっ子の猪八戒や、漢一匹ニヒルツッコミ&計算ボケの沙悟浄らと共に、『テンジカーズ』として天竺を目指すことに。
西遊記やってるんだから、とりあえず西に向かえばなんとかなる」「それはそうだけど」
どうするどうなる三蔵太郎! やりたい放題だ三蔵太郎! 誰だよ三蔵太郎って! ソレは本編で明らかに!
…いや、だって主役は悟空じゃなくて三蔵太郎だよね(笑)
とかいうワケで、やたらハイテンションでマシンガントークが炸裂するぶっちぎりの超傑作、『ニニンがシノブ伝』の著者氏によるGO WESTな新作が登場。
ぶっちゃけやってることや作風はシノブ伝と変わらないのですが、それが最高! 目的なぞあって無きがごとくの縦横無尽で天衣無縫なハチャメチャコメディは、このノリを再び楽しみたかったファンとしては期待通りの作品でした<そいや『ハチャメチャ』ってなかなか使わない言葉だよなぁ…割と死語?
救世とは縁遠い、『天竺なんて、着かないぐらいがちょうどいい。』という緩〜いキャッチが秀逸過ぎる新たなる『西遊記』。愛すべきテンジカーズたち(特に三蔵太郎)の、より一層デタラメな活躍を期待しております。